IDFがヒズボラ司令官2人暗殺：ヒズボラの反撃でイスラエル兵14人・アラブ系市民4人負傷・重傷者多数 2024.4.18

イラン・ヒズボラ, 中東情勢 2024年4月18日2024年4月18日 石堂ゆみ

イランへの攻撃への注目が高まる中、レバノンのヒズボラとの戦闘がにわかに悪化している。

イスラエル軍がヒズボラ司令官2人暗殺

バズ司令官 (Hezbollah media office)

10月7日以来、ヒズボラによるロケット弾やドローンによる攻撃と、イスラエル軍によるレバノン領内のヒズボラ関連地点への反撃・攻撃は、毎日のことになっている。もはやどちらが先か、どちらが攻撃して、どちらが反撃なのか、もはやわからない。

こうした中、16日、ヒズボラの仕掛けた爆弾でイスラエル兵4人が負傷。これに対し、IDFがドローンによる攻撃で反撃。ヒズボラの旅団級部隊のイスマエル・ユセフ・バズ司令官が死亡した。

イスラエル軍は、バズ司令官が、多くのテロの計画者であったとして、暗殺を認めている。

その数時間後、イスラエル軍のドローンで、ヒズボラの精鋭部隊ムハンマド・シャフーリ司令官が死亡した。IDFは、シャフーリ司令官は、イスラエルへのミサイル攻撃を指揮していたと主張している。

イスラエル軍によると、この半年で、死亡したヒズボラ司令官は、30人にのぼっている。

www.timesofisrael.com/hezbollah-commander-killed-in-idf-strike-as-attack-drones-injure-3-in-northern-israel/

ヒズボラ反撃でイスラエル兵14人とアラブ系市民4人負傷

上記ヒズボラ司令官二人の暗殺の翌日17日、今度は、ヒズボラが、イスラエルとレバノン国境に位置するアラブの町アラブ・アル・アラムシェ近くにあるイスラエル軍基地をドローンで攻撃した。司令官殺害への反撃だと発表した。

www.timesofisrael.com/7-hurt-2-seriously-as-hezbollah-drone-hits-community-center-in-northern-israel/

この攻撃で、イスラエル兵14人が負傷。住民の多くは避難している中、残っていたアラブ系住民4人が負傷した。1人瀕死の重傷で、4人は重傷。その他は中等度から軽傷だった。この時、警報が鳴らなかったという。

イスラエル軍は直ちに、南レバノンのUAVが発射された地点やヒズボラ関連の施設への攻撃を行った。

石のひとりごと

やられたらやりかえす。これが、いったい、いつどのようにして終わるのか・・・

地震の被災者たちは、時間とともに、復興の動きも見えてくるが、この戦争は、今の所、まだ全く終わりが見えてこない。

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石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。