イランとアメリカの対立が緊張している中、1月8日、キエフ行きのウクライナの旅客機(ボーイング737)が、テヘランの空港を飛びだってまもなく、墜落、大破した。爆発が大きく、飛行機は大破しているので、乗客167人乗員9人の計176人全員が死亡した。
死亡した人々で最も多いのはイラン人で82人。次にカナダ人63人。ウクライナ人11人、スェーデン人10人、アフガニスタン人4人、ドイツ人3人、イギリス人3人となっている。
イランが、イラクのアメリカ軍拠点2箇所へのミサイル攻撃を実施した直後というタイミングではあるが、墜落の原因は、”技術的なこと”とされ、イランとアメリカの対立に関係があるかどうかの情報はない。
www.jpost.com/Middle-East/Ukranian-plane-crashes-in-Iranian-after-technical-issue-613494
墜落の原因を知る鍵になるのが、ブラックボックスだが、イランはこれをアメリカのボーイングには渡さないと言っている。
www.timesofisrael.com/iran-wont-hand-over-black-boxes-from-airliner-that-crashed-killing-176/
今の所、事故であるとされているが、イランとアメリカの対立が緊張していることを受けて、現在、ほとんどの旅客機は、イランとイラク上空の飛行を避けているとのこと。
63人もの市民を失ったカナダだが、イランとの国交に制限があり、遺体を引き取りにいくこともできないようである。遺族の悲痛を思わされる。
こんな時なので、記事が小さくなりがちだが、大変な大事故である。飛行機事故で死亡したのは、イラン人が一番多かった。イランは、本当に苦難続きのようである。