<イスラエルがまたダマスカスを攻撃か>
レバノンのメディアが伝えたところによると、22日、ダマスカスへの攻撃があり、。シリアの人権監視団体によると、シリア人でない外国人3人が死亡した。攻撃はイスラエルによるものとみられる。
現場は、シーア派にとって重要な地域で、死亡した3人はイラン人、ヒズボラ関係者とみられる。イスラエルからのコメントはない。
www.jpost.com/Breaking-News/Syrian-air-defense-systems-activated-in-Damascus-611812
<シリアがイランのベトナムになりつつある:ベネット国防相>
エルサレムポストが、アメリカの調査として伝えたところによると、シリアにるイラン人革命軍兵士は、約3000人。シーア派系兵士(ヒズボラなど)が10万人いる。イスラエルは、これらの兵力がシリアから出て行くことを要求しているが、その数は増える一方である。
このため、イスラエルは、時々急襲を行って、イラン軍拠点を破壊して行く作戦をとっている。これまでの破壊したイラン系施設は、2017年には100箇所であったが、2019年には、1000箇所以上になっている。イランが急激にシリアに進出しているということを表している。
ベネット国防相は、シリアがイランにとってのベトナム(アメリカ軍50万人が駐屯)になりつつあるとの懸念を語っている。
しかし、イランはシリアで、これまでに150-300億ドルを消費し、500人を失っているとみられている。さらに、イエメンやガザにも戦争資金を用立てており、イラン市民の不満が高まって、先月以来、イラン各地で、激しい反政府デモが発生している。
www.jpost.com/Middle-East/Could-Syria-become-Irans-Vietnam-611005
このままイラン人自身が現イスラム政権を打倒し、民主的な政権に変えてくれることがイスラエルとアメリカの希望であるのだが、イラン政府軍は、厳しくこれを取り押さえており、これまでに警察など政府軍に殺されたデモ隊は1500人に上るとも伝えられている。
<反政府勢力最後の拠点イドリブをシリアとロシアが攻撃:23万人以上が逃亡>
日本では全く報じられていないが、シリア北部、最後の反政府勢力拠点イドリブでは、12日から25日までに発生した激しい空爆により、これまでに市民24人が死亡。少なくとも23万5000人が、極寒の中、家を追われ、難民となった。
この人々の中には、すでに何度も家を追われてきた難民もいる。行き場を失った人々はアレッポ周辺の難民キャンプなどへ逃れているという。
イドリブを攻撃しているのはシリアとロシア、イランである。トルコは今回介入していない。
www.bbc.com/news/world-middle-east-50927434
<シリアに進出するロシア:撤退した元米軍拠点にロシアの旗>
シリアに進出しているのは、イランだけではない。ロシアは、米軍が撤退したあとの拠点に次々に軍を進ませ、ロシアの旗を掲げている。先週、ロシア軍は、ラッカに近い元ISの拠点で、米軍が駐留していたサミンに進軍。ロシア旗を掲げた。
ロシアはこのほかにもテル・タマールなどの元米軍拠点に入ってロシア旗をあげている。
このため、イスラエルは、イランに警戒、先制攻撃すると同時に、ロシアとの関係にも注意を払わなければならなくなっている。
www.rt.com/news/476838-russia-us-military-outpost-syria/
<ロシアが音速の27倍弾道ミサイルを発表:世界のリーダーはロシアと主張?>
ロシア軍部は27日、音速の27倍のスピードを持つ新しい大陸間弾道ミサイルシステム・アバンガードを配備したと発表した。音速以上であるため、世界どの地域にも達成でき、しかもどの迎撃ミサイルにも撃墜されることはないとしている。
プーチン大統領は、今音速以上のミサイルを保持するのはロシアだけだと言っている。
またこのミサイルには、2メガトンの核を弾頭に搭載することが可能だという。もしロシアが発表したことが本当なら、核戦争のレベルが上がったとも考えられている。
www.israelnationalnews.com/News/News.aspx/273750
世界ではまだアメリカが軍事、経済力ともにダントツの超大国ではあるが、自国中心になって世界諸国からの敬意を失い始めている。そこへロシアがアグレッシブに進出してきたというところである。まさに新世界秩序が見え始めたということだろうか。。