8月28日、東京の日本武道館で開かれた柔道・世界選手権の男子81キロ級で、イスラエルのサギ・ムキ選手(27)が、ベルギーのマティアス・カッセ選手を打ち破って、金メダルを受賞した。イスラエル男子が柔道で金メダルを受賞するのはこれが初。
これに伴い、武道館で、イスラエル国家・ハティクバが鳴り響いた。
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<イラン選手の苦悩>
イランは、自国の選手がイスラエル選手と直接戦うことを禁じていた。しかし、世界からの批判を受け、これを停止するという経過があった。
しかし、今回、準決勝戦にまで残っていたイランのサイード・モラエイ選手には、イラン政府から、万が一、サギ選手との試合になった場合には、棄権するよう、圧力をかけられていたことがわかった。
結果的には、モラエイ選手は、準決勝で、サギ選手が打ち負かしたベルギーのカッセ選手に負けて、準決勝で姿を消した。このた、め、サギ選手と向き合うことはなかった。
国際柔道連盟のセゼール会長は、イランへの怒りと共に、モラエイ選手を高く評価する声明を発表。来年の東京オリンピックでは、難民代表チームに入って出場するよう、モラエイ選手に進めたという。
*モラエイ選手は、イラン人だが、ドイツ在住。この後、モラエイ選手が、難民申請したと伝えらえた。