ガザ金曜暴動相変わらず:ロケット弾も 2019.1.1

28日、ガザ国境では相変わらず、約4000人が参加する暴動があり、イスラエル軍と衝突した。イスラエル南部の幼稚園の近くに発火物資を装着した風船が落下しているのが発見された。

またハマスとの停戦から6週間ぶりに、ロケット弾がイスラエルに向けて発射された。空き地に着弾したため、アラームはならなかった。これに対し、イスラエルはきっちり報復の攻撃を行った。

www.timesofisrael.com/idf-attacks-hamas-position-in-response-to-rocket-fire-from-gaza/

<2018年中のガザからのロケット弾激増:1000発>

イスラエル軍のデータによると、昨年1年でガザからイスラエルに打ち込まれたロケット弾は1000発(昨年は35発)。このうち、アイアンドーム迎撃ミサイルが撃墜したのは250発で、撃墜できずに市街地に着弾したものは45発。その他は、空き地に着弾した。

これに対し、イスラエル軍のガザへの攻撃は865回であった。

ガザとの間のトンネルは、15本を破壊。ガザとの国境にそって27キロの地下防護壁の建設を終えた。以後、凧や風船による攻撃が始まったことから、地下トンネルからの攻撃が難しくなっているとみられている。

<テロに関するデータ 2018>

2018年中、テロによる死者は16人(イスラエル兵7人、市民9人)負傷者199人(87テロ事件)
*2017年中は死者20人、負傷者169人(97テロ事件)

投石によるテロは減ったが、ナイフによるテロが増加

2018年には、北部レバノンとの国境に、9mの防護壁13キロを完成。

www.jpost.com/Arab-Israeli-Conflict/IDF-1000-rockets-fired-at-southern-Israel-from-Gaza-over-the-past-year-575871

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。