20日、ニッキー・ヘイリー米国連代表は、アメリカはUNHRC(国連人権理事会)から離脱すると正式に発表した。
シリアや北朝鮮などで行なわれている非道なことはあまりとりあげないにもかかわらず、イスラエルに関する非難決議が驚くほど多く、正しく機能していないと指摘する。
ヘイリー代表は、昨年から組織のあり方を見直す必要があると訴えてきた。しかし、今にいたるまで、変化がみられないことから、アメリカは有言実行で、今回の離脱に至ったと言っている。
国連の機能不全は、UNHRCだけではない。これに先立ち、アメリカは、国連安保理で、今回のガザとの衝突について、パレスチナ人を擁護するクエートの決議案で採択が行われたが、アメリカが拒否権を発動し、何も決まらなかった。
次に、アメリカのニッキヘイリー代表は、安保理に、ガザの人々を先導しているハマスへの非難決議案を出した。しかし、これに賛成したのはアメリカ一国のみで、却下された。
結局のところ、現在の安保理のシステムでは、なにも動かないということである。
しかし、今アメリカは、自らメキシコからの難民問題で、幼児が両親から引き離されているとして、国際社会から大きな非難を受けている。この時期的に、国際社会の人権保護の基準を疑問視することに反発を招かないか懸念されるところである。