モスルでは、イラク軍がいよいよモスル近郊の解放をすすめながら、いよいよモスル市内に入り始めた。添付の地図のように、だいぶISISのエリアが小さくなっている。モスル総攻撃を行っているイラク軍などは、最初3万の軍勢と報じられていたが、今は5万と伝えられている。
当然、ISISの抵抗も激しくなっており、モスルを完全に奪回するまでにはかなりの時間や犠牲を要することが見え始めている。国連によると、イラクでの戦闘で、10月中に死亡した人は1792人。このうち1120人が市民であったとのこと。
木曜、ISISの自称カリフ、アル・バグダディらしい声の録音が出てきた。本物かどうかは確認されてないが、モスル住民に対し、徹底抗戦するよう、呼びかけている。最前線には、バリケードも見えている。
www.bbc.com/news/world-middle-east-37856274
<難民の状況>
土曜のBBCによると、モスル郊外の自宅から逃げようとしていた市民らが、ISISの爆撃を受け、17人が死亡した。
BBCによると、これまでにモスル市内や近郊の自宅から避難した市民は2万2000人。モスル南部、北部、東部に現在、5万5000人の難民を受け入れるキャンプが準備されているが、この他にも設置がすすめられており、45万人分が準備される予定だという。
しかし、国連は、モスル人口150万人のうち、最悪100万人が、難民となり、70万人が、シェルターを必要とするようになると予測している。