ハマスの指導者イスマエル・ハニエが、イスラエルとの戦いに備え、大々的にトンネルを掘っていると公言したが、ここ1-2週間の間だけで、3回目となるトンネル崩壊事故が発生した。
前回は7人が死亡したが、今回は2人。マアヤン(パレスチナメディア)によると、35才と23才のハマス戦闘員が死亡している。
マアヤンは、この件について、 COGAT( Coordinator of Government Activities in the Territories – 主にガザ地区への物資搬入を取り扱うイスラエル軍の部署)の総司令官ヨアブ・モルデハイ司令官にインタビューした。
マアヤン記者が、「もしかしてトンネル事故はイスラエルが仕組んでいるのでは?」と聞くと、モルデハイ司令官は、「神が知るところだ。」と答えたという。
また、「ハマスのトンネルはイスラエルにとって脅威ではない。パレスチナ市民を死に追いやっているトンネルからは離れた方がよい。」とも言っている。
昨年の夏にガザからの地下テロ用トンネルを通ってテロリストがイスラエル領内に侵入した事を受けて、イスラエルは直ちにこうしたトンネルに対処するハイテクを導入したと伝えられていた。
また最近、南部住民が、地下でトンネルを掘る音がすると訴えてからは、あちこちを掘るなどしてトンネルの対処しているが、今の所、実際のトンネルが発見されたことはない。
マアヤンによると、2007年にハマスがガザを支配してから2012年までにトンネル関係で死亡したパレスチナ人は160人。その後アルジャジーラが、2014年夏の時点で伝えたところによると、トンネルでの死者は400人となっている。
www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4761435,00.html(トンネル事故で死亡したガザのパレスチナ人の写真あり)
www.israelnationalnews.com/News/News.aspx/207508#.VrLhxKUWnA8 (ヨアブ・モルデハイ司令官記事)