土曜、サウジアラビアがアルカイダメンバーなど47人を、テロ行為などの罪で、12の町において処刑した。その中にシーア派指導者ニムル師が含まれていたため、イラン他、各地のシーア派が激怒している。
テヘランでは、2日夜、サウジアラビア大使館に暴徒がなだれこんで放火した。日曜にも数百人が同大使館前に集結している。BBCによると、イランのメディアは一様にサウジに対する怒りを表明しているという。
イランのイスラム最高指導者のハメネイ師は、「サウジアラビアに、神の報復があるだろう。」と言っている。イランの他、バハレーンや、イラクでも抗議運動が行われている。
アメリカは、サウジアラビアを中心とするスンニ派諸国と、イランも含むISIS包囲網を構築しようとしていたため、このような事件で、シーア派とスンニ派の溝が深まるとして懸念を表明している。