ヨブのような事故 2015.3.23 

www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4639851,00.html 

今週末金曜から土曜にかけての安息日、ニューヨークのブルックリンに住む正統派ユダヤ人家族サソンさんの自宅で火事が発生し、5才から15才までの子供たち7人が死亡した。

生き残ったのは次女チポラさん(15)と母親ガイルさん(45)だが、2人とも重傷となっている。父親のガブリエルさんは、海外に出かけていて不在だった。一家は2年前にイスラエルから母親の実家のあるブルックリンに引っ越したばかりだった。(NYTimes)

正統派ユダヤ教徒たちは、律法により、安息日には火を使うことができない。そのため、金曜日には日没までに料理をすませ、その後は持続性のホットプレートの上に鍋を置いたままにして保温するのが習慣になっている。そのホットプレートが、夜中0:30ごろ、なんらかの支障で発火したとみられる。

ニューヨークのブラスト市長は、あまりの悲惨な事故に、「信じられない悲劇だ。元気だった大家族が、全滅してしまった。」と沈痛な面持ちで語った。

22日、7台の霊柩車が並ぶ中、葬式が行われた。黒装束の正統派たち1000人以上が参列する中、喪主のガブリエルさんは、「子供たちは天使のようだった。主は私が子供たちをどんなに愛していたか知っておられる。何も言う事はない。ただひれふすだけです。」と涙ながらに繰り返していた。

子供たち7人 - エリアンさん(16)、ダビッド君(12)、リブカさん(11)、イェホシュア君(10)、モシェ君(8)、サラちゃん(6)、ヤアコブ君(5)の遺体はこの後、イスラエルへ運ばれ、エルサレムに埋葬されることになっている。

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。

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