イスラエルは微妙な治安状況だが、今年もクリスマスシーズンだけでイスラエルを訪問する観光客は7万人と推測されている。
クリスマスイベントを行うのは、主にベツレヘムとナザレで、24日には、クリスマスイブのイベントが行われた。
両市とも、住民の大多数はイスラム教徒なのだが、クリスマスは言うまでもなく年間で最大の観光イベントである。ベツレヘムもナザレも、市のイベントとして、ツリーの点灯式や、クリスマス・バザールなどのイベントが12月初頭から行われた。
イスラエル側でも、観光省が、24日の正午から24時間、ベツレヘムの検問所までのシャトルバスを走らせ、(パレスチナ側との強調はない)利用客には小さなギフトを渡すなど、双方ともサービス合戦である。
しかし、パレスチナ人の福音派のスティーブ・コーリー牧師は、ベツレヘムでもナザレでもクリスチャンは減る一方で、イスラム教徒によるクリスマスイベントは、年々商業的になっているとの現状を訴えている。
<イスラエルの観光の現状>
2014年にはガザとの戦争の影響で、昨年より観光客は7%減少するとみられている。とはいえ、昨年の観光客は記録的な数字で、354万人だった。
このうち、53%と半数以上はクリスチャン。そのうちの約半数の49%はカトリックとなっている。プロテスタント(主に福音派)は、28%。
国別にみると、1位はアメリカ、2位はロシア、3位はイタリア。アジアでは、インドネシアがトップで12位。次が韓国で15位。中国からの観光客が急増しているが、まだリストには現れていない。
*ロシアのルーブル安について
イスラエルに来る観光客の第二位はロシアからだが、ロシアの通過ルーブルがこの5ヶ月ほどの間に半値になったことは日本でもニュースになっている通りである。今後、ロシアからの観光客が減る可能性がある。
ロシアのルーブルの価値が急に下がったのは原油の値段が急落したからだが、ひょっとしてISISが、原油を安く売りさばいているせいもあるのではないかとは、筆者の勝手な想像・・。いずれにしても世界経済に大きな影響を及ぼす可能性があるので、注目されるところである。
news.mynavi.jp/column/economytsubo/007/ (ルーブル安について/日本語・わかりやすい)