ガザ地区では、空爆と地上軍の攻撃がほぼ24/7、休みなく続けられている。昨日もイスラエル軍は、トンネル入り口やトンネルの中にある武器などを多数押収、破壊している。この他、ガザ地区内部では、イスラエル兵のユニフォームを着ている者らがおり、逮捕されている。
ガザ内部では、昨日から今朝にかけての戦闘で、パレスチナ人武装勢力23人が死亡。イスラエル兵も、しかけられた爆弾や、射撃で3人(19才、20才、22才)が死亡。2人が重傷。10人が負傷した。これまでのイスラエル軍の戦死者は計32人。
ガザ地区内部の人物へのインタビュー(朝日新聞)によると、トンネル網はあり地獄のようになっていて、近づくイスラエル兵を何千人も殺すだろうと言っている。ハマスがこれほど強気発言をしている事から考えても、射撃手の配置を含むそうとうな罠が仕掛けられているものと思われる。
<救急車、病院、学校を利用して攻撃してくるハマス>
ガザでは、救急車に乗り込んで移動する武装グループを発見。空軍が空爆して破壊した。
病院建物の窓からイスラエル軍を攻撃してくるスポットがあるため、イスラエル軍は、2日かけて、中に患者や民間人がだれもいないことを確認し、空爆を行って病院を破壊した。空爆に続いて大きな二次爆発が記録されており、中にミサイルなどの武器があったことを証明している。
先週、国連の小学校内で発見されたミサイルだが、国連職員は、それらを処分するのではなく、なんとハマスに返還していた。国連のバン事務総長はこれを激しく批判している。
ガザにいる海外のジャーナリストがツイッターで証明する民間人の盾 https://mobile.twitter.com/janisctv/status/490864436518080512
<ミサイル攻撃やまず>
これほどの攻撃を受けているガザだが、南部地区とテルアビブを中心に、まだイスラエル領内にミサイルを飛ばしてくる。23日だけで98発。
70発着弾。25発を撃墜。23日の攻撃で、南部のキブツで働いていたタイの労働者が死亡した。
<イスラエル人一致する!?>
戦死した兵士たちの数は32人となった。イスラエルにとっては予想外の戦死者数である。ニュースでは、まず戦死した兵士の写真と氏名が流される。
昨日は、エルサレムでも、アメリカから移住して従軍していたドミトリ・レビタスさん(26)の葬儀が行われた。一人で移住していた単身兵だったが、3万人が参列した。ナタン・コーヘンさん(23)は、10月に結婚する予定だった。婚約者の女性はウエディングドレスもすでに準備していたという。
深い悲しみが広がる中、イスラエル人の間で、イスラエル軍兵士への感謝と支援する声が広がっている。
南部では特に多くの車がイスラエルの旗をつけて走行している。窓から国旗を掲げる家もある。イスラエル軍を指示するバナーがあちこちにある。「私たちは勝つ」といったステッカーも。
スデロット郊外のキブツで、NATAL(戦争・テロ被害者PTSDに対処するイスラエルの団体)の、南部地域グループセラピーを担当するジュディス・バル・ハイさんによると、被害者たちの中に「多少の被害は受け入れる。これはやらなければならない戦いだ。」という姿勢があるという。これはこれまでとは違った反応だ。
ジュディスさんの自宅は、ガザから1キロ以内である。家を出るとすぐ、ガザから巨大な灰色の煙があがっているのがみえた。時々イスラエル軍の砲撃音が聞こえる。ジュディスさんは、ボランティアでガザにいる兵士たちのために洗濯をしているという。
訪問の前の午前中、トンネルから周辺にテロリストが入ったとの情報で、イスラエル軍から家にこもるよう、指示が出ていたという。イスラエル軍が処理したようだが、ニュースには大きな記事にはなっていなかった。
ガザから40年にわたってロケット弾などのテロ攻撃を受けて来た南部住民として、ジュディスさんは、「これまでの侵攻はいつも途中で停戦になった。結果、もっと悪いことになった。今回は途中でやめないで、これが最後にしてほしい。」と言っていた。
エルサレムでは、大きな交差点に若者たちや小さな子供をつれた家族連れがイスラエルの旗をもち、ガザで戦う兵士を応援するデモをしていた。通りがかる車の多くがクラクションをならし、若者たちに「その通り」を表明していた。
<石のひとりごと>
スデロットで、台湾人の記者とともに、写真を撮っていると、ジープで通りかかった若い元気そうなイスラエル兵2人が、「ウェルカム・ウェルカム!どこから来た?」とにこにこと声をかけてきた。「日本」「台湾」「何をしている?」というので「記事を書いている」と答えた。
兵士たちは、「こっちがわの記事も書いてくれてるか?」と言う。「書いているよ。」「守ってくれてありがとう」というとにこにこしながら、ジープは去って行った。
日本では、憲法9条の改正について論議が高まっているが、日本の若者が、「僕は戦争に行って人を殺したくない。だからいかない。」と主張しているのを見ると、なんとも悲しい気分になる。
イスラエルは戦争がしたくて戦争をしているのではない。イスラエルの若者も、戦場で人を殺すことをいいとは決して思ってない。しかし、この国では戦争がないという状態がない。イスラエルでは、若者たちは戦争に行く。親たちは息子たちを戦場に送り出す。基本的に選択の余地はない。
イスラエルで若い家族が小さな男の子を大事につれているのを見るたびに思う。ニュースが報じるように、彼らは、単なる「イスラエル兵」ではない。一人一人大事に大事に育てられ、そして徴兵された若者たちである。
今、罠がしかけられ、あり地獄のような闇に立ち向かって行くイスラエルの若者たちを覚えてとりなしていただきたい。同時に大きな闇の力にとらわれ、利用されているガザの若者たち、子供たちのためにも、この闇が一日も早く消え去るようにと願うばかりである。
イスラエル情勢の真実を知りたくて色々探しているうちに、こちらへたどり着きました。
イスラエルの若者が選択の余地もなく戦争に行っていることを知りませんでした。
1歳半の男の子がおりますが、この記事を読んで涙が出ました。
普通の人が反イスラエルを堂々と叫び、スタバをボイコットしようなんて呼びかけあったりしています。
こうやって世論が操作されていくのを見ると、怖くて仕方がありません。