15日朝9時、イスラエルはエジプトが提示した停戦案を受け入れ、以後、約6時間、空爆を停止した。一方、ハマスは「そんな停戦案は聞いていない。」と言い、イスラエルへロケット弾攻撃を続けた。
ネタニヤフ首相が、「停戦受け入れ撤回」を発表したのは午後3時(日本時間21時)。イスラエルはガザへの空爆を再開している。
これまでに、隠しロケット発射地、ドローン(無人軍用機)発信地、ハマス軍事指導者モハンマド・アル・ザハルの家など大物を含め、指導者の家を多数を破壊している。*指導者本人らは、すでに地下深く隠れているとみられ、家は空っぽの状態で破壊。
一方、ハマスのロケット弾は、アシュドド、アシュケロンに続いて15日夕方には、テルアビブや、エルサレム方面でも警報が鳴った。
ガザに近いキブツでは、ロケット弾が牛舎を直撃し、牛30頭が死んでいるのが発見されている。(まるで神殿の生け贄!?)
イスラエル軍によると、イスラエルが停戦受け入れを発表してから15日中に撃ち込まれたミサイルは125発。このうち、100発が、イスラエル領内に着弾。20発を迎撃ミサイルが撃墜した。(IDFデータ)
<イスラエルの最初の市民犠牲者>
ガザとの国境付近では、駐留中のイスラエル軍に向かって砲撃が続いているが、15日、国境の兵士たちに食料を届けに来た市民ボランティアのドルール・ハニンさん(37)が砲撃によって負傷した。
アシュケロンの病院に搬送されたが死亡するに至った。ハニンさんは、3人の子供の父。イスラエル人では初の犠牲者となった。
<ガザ市民へ警告:16日朝8時(日本時間午後2時)までに自宅から脱出せよ>
ネタニヤフ首相は攻撃をレベルアップすると言っている。15日深夜、イスラエルは、再びガザ市民10万人に対し、朝8時(日本時間16日午後2時)までに家から避難するよう、警告を出している。
なお、ガザでの死者数は、15日現在で、194人に達している(BBC)。