シリアでは、内戦の混乱の中、アサド大統領を含む3人の候補者で、大統領選挙の投票がはじまった。シリアでこうした住民投票が行われるのは40年ぶり。
しかし、投票と言っても、反政府勢力地域では、「投票は詐欺」だとして完全拒否しているため、政府の管理が行き届いている地域のみで行われている。海外在住の一般のシリア人の投票は、昨日までの大使館経由ですでに終了している。
300万人とも言われる難民の投票については、まだこれからだが、難民は、パスポートの管理などで、政府にすべてを握られている状態。いわば、選挙に行くのか、行ってだれに投票するのかを政府に知られているということであり、選挙後の身に危険が及ぶことにもなりかねない。
結局、自由な選挙ではなく、どうサバイバルするかの計算で投票が行われているようである。