ガザからのロケット弾によるイスラエル南部への攻撃が再び13日午前中から再び始まっている。
イスラム聖戦が宣言した通り、射程の長いロケット弾を使い始めたため、南部主要都市アシュケロン、アシュドドにまで攻撃が広がっている。アシュケロンでは2発が空き地に着弾。1発は迎撃ミサイルが撃墜。
アシュドドでは、サイレンを聞いてシェルターに駆け込む途中でけがをした人、ショックで治療を受ける人が出ている。アシュドドでは、朝から学校が休校となっている。
昨夜からこれまでにイスラエルに撃ち込まれたロケット弾は100発。これを受けて、13日午後、イスラエル空軍がガザ地区の7個所へ空爆を行った。これによるガザ地区の被害の報告はまだ出ていない。
イスラエル政府は、今朝から緊急の治安閣議を設置して対応にあたっている。
ネタニヤフ首相は今日、イギリスのキャメロン首相に同伴してエルサレムを案内しながら、断固たる反撃の方針を改めて強調した。
時々過激発言が問題になるリーバーマン外相は「ガザを征服するしかないのではないか。」と発言。国連のバンキムン事務総長は、市民を狙ったミサイル攻撃の非難すると同時に、双方、落ち着くようにとの声明を出した。
ところで、イスラエルは2日前から、夜になると時折雷鳴を伴う激しい雨風となり、日中でも曇ったままで寒い冬型気候でけっこう寒い。ガザ周辺も雨で地面がぬかるみとなっており、イスラエル軍もガザ側も動きにくい状況だ。
イスラエルでは16,17日とプリム(エステル王妃を記念する例祭)となり、学校や町で様々な楽しい催しが計画されている。アシュケロンの住民は「これでプリムがキャンセルにならなければいいが。」と語っている。
<エジプトの仲介なるか?>
今朝アシュケロンにミサイルが着弾したころ、エジプト(暫定政権)がイスラエル、ガザ双方とコンタクトをとり、仲介を試みているとの情報がある。
午後になり、イスラエルがガザへ空爆をした後で、イスラム聖戦が午後2時から停戦に入ると宣言したとAFPが伝えた。これについてイスラエル側は未確認。
イスラエルがガザへ伝えている基本姿勢は次の通り。「停戦するならこちらも停戦する。攻撃してくるなら、こちらも攻撃する。」