ウクライナは、親露派の前ヤヌコビッチ大統領が失脚。現在、キエフでは親欧米派が、新政権設立をめざして調整中である。
しかし、ウクライナは新欧米派だけではない。19年前にロシアから独立して以来、ロシア時代にあった手厚い社会保障がなくなるなど「ロシアの方がよかった」と考える人も少なくなくなっている。ウクライナは親欧米か親露かで二分した状態なのである。
ウクライナが西側に入るか、東に入るかの瀬戸際にある中、ロシアのプーチン大統領とロシア議会はウクライナへの軍事介入を決め、この1日、黒海に浮かぶクリミア半島へロシア軍を派遣するに至った。
現在、クリミア半島に駐屯しているウクライナ軍は、ロシア軍に撤退を迫られている。(軍事力ではウクライナ軍よりロシア軍がかなり上)
これに対抗し、アメリカはロシアへの経済制裁を検討中。本日、ケリー国務長官がキエフ入りして、新政権への支持を表明する予定となっている。まさに東西にらみあいという状況である。
G8(世界千四国8カ国)は6月にロシアでサミットを予定していたが、このままでは当然開催は難しく、ロシアをG8からはずす案まで出てきている。
こうした状況はイスラエルでもトップ記事で報道されている。当分目の離せない状況である。