囚人名簿が発表される直前の11日、どたんば、どさくさにまぎれて!?イスラエル政府は、入植地、東エルサレム地域のユダヤ人家屋1200戸の建築許可を出した。巨大な犠牲を払っての囚人釈放であるため、イスラエル側も大きな見返りが必要というところか。
イスラエルは先週にも約1000戸の建築許可を出したばかりで、世界中が「なぜまた今?」とイスラエルに対して非難ごうごうである。
パレスチナの和平交渉代表エレカット交渉担当官は、「イスラエルに譲歩する気がないということを現している。こちらにも容認の限度がある。」と訴えた。
しかし、今回、建築許可の出た地域をみると、ピスガット・ゼエブやハルホマなど問題にはなっている地域ではあるが、すでにエルサレムの一部的に機能している地域であり、西岸地区や東エルサレムのパレスチナ人密集地区に大きく食い込んでいるわけではない。
イスラエルは、基本的にエルサレムの主権はイスラエルにあると考えている。そのエルサレムの、しかもユダヤ人しかいないような地域での建築に何の文句があるか、というところである。
しかし、パレスチナ側にすれば、それらのユダヤ人地域自体がパレスチナであるはずと主張しているので、建築許可が大きな問題になるのである。
ケリー国務長官は、「こういう事は予想されていたことだ。」として、これで交渉のテーブルにつかないというようなことには絶対にならないよう、とにかく交渉をつづけるよう、双方に伝えた。(和平交渉2回目は明日14日予定)
*ネタニヤフ首相速攻で職場復帰
へそヘルニアで手術を受けたネタニヤフ首相だが、すでに職場復帰している。昨日は首相官邸にて療養中のところ、ドイツ外相と会談。
EUの1967年よりパレスチナ側にあるイスラエル人の活動をボイコットするという最近の政策について、平和を促進することにはならないと訴えた。