昨夜、夜中1時ごろ、イスラエル南部アシュケロン郊外にガザからロケット弾4発が着弾。アイアン・ドーム(迎撃ミサイル)が1発撃ち落として、3発は空き地に着弾したため、被害はなかった。
これに先立ち、同じく南部のブネイ・シモン地区にも3発撃ち込まれたがすべて空き地に着弾して被害はなし。
住民は真夜中に、40日ぶりのサイレンで突然起こされて避難。ロケット弾が着弾する音を聞いたという。イスラエル空軍は直ちにガザ地区の武器庫やロケット発射地点などを攻撃した。
<ガザ地区近況>
1.イスラム聖戦が、ハマスと一時断絶
ガザ地区を支配するのはハマスだが、イスラム聖戦は、メンバーの1人がハマスの警察に射殺されたとして24日、ハマスとの関係を一時的に断絶すると発表した。
2.ガザの教育にイスラムのしめつけ
イスラム主義がひとがりつつあるガザ地区だが、子供の教育において、男女別の教室でないと認可しないという法案が成立。男女別の教室に改修するには莫大な費用がかかるため、多くクリスチャン系団体による学校が閉鎖に追い込まれるのではと懸念されている。
今年も、ハマスが子供たちの夏キャンプを開催。軍服を着せ、銃を持たせての訓練や、イスラエル兵の誘拐を設定した訓練などが行われている。
3.ガザからアラブ界のアイドルスター誕生
アラブ界のアイドルを決めるアラブ版スター誕生で、ガザ地区の難民キャンプ在住のモハンマド・アサフさん(23)が最後まで残り、アイドルスターの座を獲得した(写真)。アサフさんと首位を争ったのは、混乱続くシリアとエジプト代表のアイドルたちだった。
アサフさんは、オーディションに出るため、ハマスに懇願してガザ地区からエジプトへ脱出。遅れてオーディションに出場し、その後本会場のベイルート(レバノン)へと移動した。
エジプトでのオーディションでは、実際に応募していた人が、アサフさんの方が可能性があるとみて、自分の代わりにアサフさんを行かせたという。
*西岸地区でも大興奮
最終決戦の様子は、レバノンのテレビ局から放送され、ガザ地区ののみならず、西岸地区でも22日夜は、屋外に大きなスクリーンを設置するなどして、人々が集まり大興奮となった。東エルサレムでも大花火が打ち上げられ、エルサレム中にその音が響いたほどである。
パレスチナ庶民たちが大喜びする中、イスラム宗教指導者からは、世俗だとして非難する発言が出た。ハマスはコメントを避けて沈黙している。世俗のアッバス議長は庶民と共に喜んだ。