民主主義国家に見えたトルコだが、イスタンブールの公園の木の伐採をきっかけに、トルコ全国で、一気にふきだしたように反政府(反エルドアン首相)デモが始まった。今日で4日目になる。
イスタンブールのタクシン広場では、警察と数千人からなる群衆との衝突で、これまでに死者2人。負傷者は重傷を含む多数。逮捕は、全国67都市合計で、1700人を超える。
デモ隊の若者たちは世俗派で、ツイッターを通して、デモを呼びかけたという。若者らによると、エルドアン首相は、徐々に威圧的になり、人々の自由を奪うような施政を行っていると主張する。
まるでアラブの春のエジプトのような光景だが、エルドアン首相は、「トルコは民主主義の国であって、自分は独裁者ではない。”トルコの春”ではない。これは野党がしかけたものだ。」と反論している。
なお、エルドアン首相は、今年在職10年になる。エルドアン首相は、今月、ガザのハマスを訪問すると主張していたが、どうなるか注目される。
<イスラエルとの関係はどうなったのか?>
イスラエルが、謝罪してから実務的な協議が続けられ、一時は補償金も含めて合意にいたりそうな気配もあったが、確定の発表はない。しかし、先月、政府はどうあれ、イスラエルからトルコへの輸出は、今年度前半3ヶ月間で、5億6000万ドルとなり、昨年の同時期より、44%も増加していた。