イスラエルが正式に謝罪をトルコに申し入れて2週間後の12日、イスラエルの交渉チームがトルコのアンカラを訪問し、実務交渉に入る予定だった。しかし、8日、トルコは、ダウトオール外相が不在になるという理由で、会談を21日まで延期すると言った。
これは、マビ・マルマラ事件の遺族らが、関係したイスラエル兵の国際法廷への訴えを却下しないと言った翌日のことである。遺族たちは、イスラエルからの賠償金には手をつけず、そのままハマスに献金するとも言っている。
6日にトルコを訪問したケリー米国務長官は、「アメリカはトルコに指図する立場にはないが、イスラエルとトルコの和解は中東全体の安定化につながる。」と伝えた。
これに対し、ダウトオール外相は「イスラエルとの和解には少々時間がかかるだろう」との見解を述べた。