3週間前、シリアの反政府勢力・シリア国民連合が、アサド政権との対話の可能性を示唆。アメリカもロシアもこれを歓迎し、それぞれが代表らをワシントン、モスクワに招いていた。
しかし、その後も、政府軍による空爆やスカッドミサイルで市民が続々と死亡。アレッポの町は徐々に完全破壊になりつつある。
23日、シリア国民連合は、2年以上もシリア人の虐殺に対処しなかった世界に怒りを訴え、来月ローマで予定されている世界諸国による「シリアの友達会議」を欠席すると発表した。
同時にワシントン、モスクワへの招待も断ると発表した。特にロシアに対しては、シリア市民を殺害している武器がロシア製であると、名指しで批判している。
シリア国民連合は、来月2日、アサド政権後の暫定政権を発表する予定だったが、これで国際的な支持を得られるかどうか疑問となった。シリアの混迷は深まる一方である。