試練の中にいるアメリカ 2013.12.27

<財政の崖(フィスカル・クリフ)近づく>

アメリカは2013年1月1日、財政の崖(フィスカル・クリフ)を迎える。

財政の崖とは、ブッシュ大統領以来の大型減税政策の期限切れとなり、市民への増税が始まる時期と、国家債務上限額への到達でもはや借金ができなくなり、歳出の大幅削減を余儀なくされる時期が重なって、アメリカの景気が大きく後退するというものである。もしこれを回避できなければアジアをはじめ世界経済を影響と及ぼす。

オバマ大統領は、富裕層の税金を増額する案を出したが、共和党の反対で却下となった。フィスカル・クリフまであと数日しかない。オバマ大統領はハワイでのクリスマス休暇を早めにくりあげ、ホワイトハウスに戻って対応中である。

<アメリカ全土で吹き荒れる嵐とたつまき>

今週初頭より吹き荒れている強い寒波を伴う嵐で、アメリカ全土ではすでに6人が死亡した。ミシシッピ州では、大雪ととたつまきも発生し、建物に被害が出ると共に、20万人以上の家庭が停電に陥っている。アラバマ州とミシシッピ州は非常事態宣言を出した。

この寒波と大嵐は今後、先にスーパーストーム・サンディの被害を受けた地域を含む東海岸に移動していく予測されている。

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。

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