停電で始まった仮庵の祭り 2012.10.2

荒れ模様の中東だが、イスラエルでは1日日没から、仮庵の祭りが始まった。仮庵とは、イスラエル人が荒野をさまよっていた時代のテントをさしており、昼は主の雲の柱、夜は火の柱で守り導かれたことを覚える。また収穫を感謝する時でもある。(レビ記23:34-36)

多くのユダヤ人家庭では、庭やベランダにスッカと呼ばれる小屋を建て、親子で収穫の果物や飾りをし、その中で食事をするなどして1週間楽しむ。省庁や大学は休み。半ドンの会社も多い。交通機関は動いているが、本数は通常より少ない。

このスッカ、結婚式に新郎新婦がタリートの下で愛を誓い合うのにたとえられることがある。将来、ユダヤ民族と主が真に結ばれる日をも覚える日とも言われる。新約聖書の視点でみれば、これは再臨の後に来る千年王国を示唆していると考えられる。まさしく「喜び」の祭りである。

しかしながら、今年の仮庵、初日から突風と雨で、テルアビブやラマット・ガンで数分から数時間の停電。数千人が影響を受けた。

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。

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