イランとの戦争は時間の問題か-イランが先制攻撃の先制攻撃を示唆 2012.9.24

26日からニューヨークで国連総会が開かれる。総会では、シリア問題に加えて、イランにどう対応するのかが焦点になるもよう。昨日、イランのアフマディネジャド大統領もニューヨーク入りした。

イラン革命軍総司令官は、イラン国内のテレビにおいて「イスラエルとの戦争は避けられない。イランが戦争を始めることはないが、もしイスラエルがイランの核施設を攻撃する兆候があれば、イランが先に攻撃する。中東のアメリカ軍拠点もターゲットになる。」と語った。

つまりイスラエルの先制攻撃に対するイランの先制攻撃がありうるというわけである。

<緊張するホルムズ海峡> 

イランとイスラエル、アメリカが戦闘状態になった場合、イランはホルムズ海峡を閉鎖すると言っている。イランは近年、ホルムズ海峡の島々から住民を追い出し、軍事拠点に変えているという。またこの1年ですでに2回、ホルムズ海峡閉鎖の訓練も行った。

海峡を封鎖する場合は、海上に多数の機雷を設置することになる。これに対し、ホルムズ海峡に近いペルシャ湾では、日本の自衛隊を含む30カ国が集まり、今月16日から27日までの予定で、大規模な国際機雷掃討戦の訓練を行っている。

機雷の除去は、位置を確認後、爆弾を投下して前もって爆破するというもの。訓練中、イランの戦闘機が飛来して緊張が走ったという(読売新聞)

なお、昨年12月にイランがホルムズ海峡の閉鎖を示唆して以来、アメリカ軍はペルシャ湾に空母2隻、掃海艦船8隻、特殊部隊の出撃拠点になる機能を持つ指令艦船も配備している。

<戦争準備合戦!?>

イランは、上記の世界各国がペルシャ湾で軍事演習を行うのにあわせて21日、テヘランで軍事パレードを行った。2000キロ先のイスラエルを射程に入れるミサイルや、22キロ先の戦闘機をも撃ち落とす地対空ミサイル防衛システムを導入していることを明らかにした。

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。

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