テヘランで指導者葬儀に数千人:イラン政権(IRGC)権力維持の様相 2026.3.12

Mourners attend the funeral procession for senior Iranian military officials and some civilians killed during the U.S.-Israel campaign, in Tehran, Iran, Wednesday, March 11, 2026. (AP Photo/Vahid Salemi)

テヘランで大群衆がアラー・アクバル(神(アラー)に栄光あれ

イランの首都テヘランでは、3月11日(水)、これまでに死亡した最高級司令官ら4人を偲ぶ集会が行われ、数千人が集まっていた。

この時に覚えられたのは、2月28日に、故ハメネイ師が死亡した時と、同じ攻撃で死亡した指導者たちで、軍参謀長のアブドルラヒム・ムサヴィ、革命防衛隊のチーフ・モハメド・パクポア、防衛大臣アジズ・ナシルザデ、安全保障顧問アリ・シャムカニである。

ハメネイ師の葬儀は、3月4日から3日間で予定されていたが、今も延期されたままであるためか、新たに選出されたと報じられたモジタバ師は、まだ表に出てきていないだけでなく、声も出ていない。当初、負傷したと報じられていたが、そのことも含め、さまざまな憶測が飛び交っている。

大群衆は、「アメリカに死を」「イスラエルに死を」と叫び、「アラー・アクバル(神(アラー)は偉大なり)」とも叫んでいた。

www.timesofisrael.com/thousands-in-iran-mourn-slain-top-commanders-under-heavy-security-presence/

イラン指導部はおおむね無傷か:米国防省・イスラエル当局

トランプ大統領は、「戦争はまもなく終わる」と言ったが、どのように終わると言うのか。アメリカ国防省、またイスラエル当局も、現実的に見て、今の強硬イスラム政権のシステムは、強力なIRGC(イラン革命防衛隊)の存在とも併せて、崩壊させることは難しいとの見方を表し始めている。

アメリカとイスラエルが空爆で、空軍力、海軍力はほぼ壊滅レベルにまで破壊した。ミサイルやドローン関連地点も破壊しているが、イランは今も、本日も含めてイスラエルへのミサイル攻撃を続けている。

ミサイルはもしかしたら減少傾向にあるかもしれないが、イランは、シャへードと呼ばれる誘導型ドローンを8万発は保有しており、地下で増産も可能とみられている。

また、IRGC陸軍は、ほとんど無傷で、国内情勢を厳しく掌握しているとみられる。今のイラン政権に反発する人々は、確かに少なくない。しかし、IRGC(特に陸軍)に立ち向かうほどの武力はない。政権崩壊に向けて動き始めるとみられるクルド人勢力も、IRGCを倒すほど、十分な武力は持ち合わせていないようで、アメリカに武力の供給を求めている。

www.ynetnews.com/article/bydlyuyczg

あとはアメリカ軍やイスラエル軍が地上戦に踏み込むしかないが、アメリカはまずそれをすることはないだろう。もしかしたら、イスラエルが、内部イラン人たちの協力を得て、驚くべき作戦をとるかもしれないが、それは、今はまだ夢物語でしかない。

ここに至り、イスラエルのサル外相は、政権打倒はイラン市民にしかできない。しかし、彼らは外からの助けがないと無理だろうとも語っている。

www.timesofisrael.com/fm-saar-to-toi-only-iranians-can-bring-down-regime-but-they-need-outside-help/

イランがアメリカ本土攻撃を警告か

こうした中、イランは、ホルムズ海峡を封鎖し、世界の石油供給に致命的な打撃を与えている。中東の石油施設も破壊。最新ニュースでは、ハイテクのインフラを標的にすると脅迫している。

www.timesofisrael.com/liveblog_entry/iran-threatens-israel-and-gulf-offices-of-us-tech-giants-amazon-google-microsoft-and-nvidia/

さらに、イランは今、ドローンを使ってアメリカ本土への攻撃も警告しているとのニュースが入っている。イランの反撃の仕方について、トランプ大統領は読み違っていたのではないかとの記事も出ている。

石のひとりごと

出エジプト記17章によると、イスラエルがエジプトを出た後、アマレクが出てきて、イスラエルを滅ぼそうとした。この時、モーセは、ヨシュアとその兵士たちを戦場へ送り出すとともに、自分とアロン、フルを連れて、戦場が見える丘に登った。

そこで、モーセが手を挙げていればヨシュアは優勢に、モーセの手が下がれば、劣勢になった。そこで、アロンとフルは、モーセの手が下がらないように支えた。こうしてヨシュアは、アマレクを打ち破ることができた。

この後、主はモーセに仰せられた。「このことを記録として、書き物に書きしるし、ヨシュアに読んで聞かせよ。わたしはアマレクの記憶を天の下から完全に消し去ってしまう。」(出エジプト17:14)

「イスラエルに死を」と叫び、実際にイスラエルへ、人殺しを目的とするミサイルを飛ばして、イスラエルを抹消しようとするイラン政権。

聖書の神でない、アラーの神を褒めたたえる勢力が、今の強硬イラン政権、またその軍のIRGCである。イスラエルだけでなく、イラン国民をも苦しめている。明らかに、主に反する者、現代のアマレクである。

今、私たちは現場から遠い日本にいる。遠いからこそ全体像を見渡せる。

主は、アマレクの記憶を天の下から消し去ってしまうと断言されている。私たちは、今、モーセが手を上げているように、祈り、とりなしの手をあげよう。

主に反発しているアマレクを消し去ってくださるように。主はきっと聞いてくださる。

地表で戦っているイスラエル、またイランの人々、特にイランにいるクリスチャンたち、彼らを引き上げ、この悪い霊の支配から完全に解放してくださるように。全能の主への唯一の道であるイエス・キリストの御名によって祈る。

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。