イランでイスラム革命(1979)47周年記念式典:ペゼシュキアン大統領がアメリカ不信表明 2026.2.13

イラン・テヘランでイスラム革命から47周年記念イベント

ワシントンで、ネタニヤフ首相とトランプ大統領が会談した2月11日(水)、イランの首都テヘランでは、1979年のイスラム革命から47年目を記念する式典が行われた。

この日、テヘランでは、大群衆が集まり、ハメネイ師、ホメイニ師の肖像画を振りながら、「アメリカに死を!」「イスラエルに死を!」と叫び、アメリカとイスラエルの旗を燃やす様子もあった。これが、今のイランの47回目の建国の祝いということである。

アルジャジーラによると、さらには、イランのミサイルが展示とともに、アメリカの国旗がかけられ、米軍司令官の名前が書かれた棺桶、昨年6月の12日間に撃墜したイスラエルのミサイルなども展示されていた。

www.aljazeera.com/gallery/2026/2/11/iranians-mark-47th-islamic-revolution-anniversary-with-nationwide-rallies

ペゼシュキアン大統領演説:アメリカとの信頼のなさを強調

このイベントの中で、ペゼシュキアン大統領は、先のデモ隊の鎮圧について謝罪を表明した。

しかし、すぐに核問題に話題を変え、イランは核兵器を保とうとしているのではないと述べ、査察には応じる用意がある。しかし、それが進まないのは、アメリカとの信頼がないからだと述べた。(アメリカが約束を守ったことがないと主張)

また、「イランは、アメリカの過ぎた要求には応じない。不正と脅迫に屈することはない。しかし、近隣の国々とは話を進めており、地域に平和と平穏をもたらそうとしている。」と述べ、アメリカは手を弾くべきだと繰り返した。

クリップでは、デモに参加したイラン人女性は、アメリカとの交渉には反対だと言っている。

反政府デモをしていた人たちはどこへ行ったのかという感じだが、このイベントの前日、政府がテヘランで、花火を上げている時に、「独裁者に死を!」という叫びが聞こえていたとのこと。

なお、このイベントについて、国連のグテーレス事務総長が祝辞の書簡をを送っていた。先にデモの市民を大量殺戮していた政府だけに、各方面からから非難を浴びていた。

イラン国営放送がネタニヤフ首相ら7人の暗殺を脅迫か

イランの国営放送は2月12日(木)ネタニヤフ首相、モサドのバルネア長官、IDFのザミール参謀総長を含む7人の政府軍高官の写真に、クロスマークをつけ、暗殺を示唆するような報道をしていた。

写真の下には、ヘブライ語で、「お前たちの死の時は我々が決める。アバビル(イランのドローン)を待て」と書かれている。

一方、イスラエル軍は、イラン国民に、協力が必要な場合(情報提供、亡命希望など)は、モサドとの連絡を取るよう、呼びかけるメッセージを、SNSで発信した。

しかし、イスラエル軍がこうしたメッセージを出すのはこれが初めてではないとのこと。

www.timesofisrael.com/iranian-state-tv-airs-hit-list-of-seven-top-israeli-officials-including-netanyahu/

石のひとりごと

トランプ大統領とネタニヤフ首相がワシントンで会談しているその日。また、イランがこの様子で、アメリカが空母を2隻に増やす中での交渉である。

ひょっとしてトランプ大統領と、ネタニヤフ首相はこの日が、今のイランの革命と建国の記念碑であることを知っていて、わざわざワシントンで会談したのではないかと思ったりもする。

これで平和な結果になるとは考えにくいとしかいえないのではないか・・・

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。