10月24日(金)から25日(土)、過激右派ユダヤ人入植者数十人が、エルサレム北部のヨルダン川西岸地区で、パレスチナ人たちの村を襲撃し、投石の応酬の後、入植者たちが、パレスチナ人の家屋や車両少なくとも3台、収穫時期のオリーブ畑にも放火する事件が発生した。
הצתת הבתים בהתיישבות הבדואית ליד מחמאס צפונית לירושלים הערב היא סופו של האירוע. תחילתו: עשרות מתנחלים שהגיעו ויידוי אבנים. שתי פעילות ישראליות נפצעו והגיעו לבי"ח ישראלי. בתיעוד נוסף נראית התקהלות פלסטינית ופלסטינים מיידים אבנים גם כן, גם כמה פלסטינים נפצעו מיידוי אבנים. המתנחלים… pic.twitter.com/I6NAOB1W2c
— Nurit Yohanan (@nurityohanan) October 25, 2025
この地域の近くでは、この5日前に、過激右派たちが前哨地とよばれる、まだ承認されていない支配域を立ち上げたところだった。
この一連の衝突により、パレスチナ人3人、イスラエル人左派親パレスチナ活動家2人、過激入植者イスラエル人2人が負傷。暴動を起こした入植者の容疑者数人が逮捕された。
www.timesofisrael.com/three-cars-set-ablaze-in-overnight-settler-attack-on-west-banks-al-mughayyir/
こうしたパレスチナ人の村への攻撃は、これまでからも発生していたが、国際社会で、パレスチナ国家承認の動きにある中、激化の傾向にある。
以下は、入植者たちが、パレスチナ人女性2人に暴力を振るう様子がはっきり写っている様子。世界中に報じられた。
過激入植者が“成果”を報告するSNSサイト
過激右派は、What’s upに公開チャンネルを運営しており、ヨルダン川西岸地区で何をしてきたかを、堂々と発表している。
その一つのチャンネルによると、本当かどうかは別として、この1ヶ月で、パレスチナ人の住宅12棟と車両33台を焼失させ、パレスチナ人12人が負傷したとなっている。この他、タイヤパンクさせた車は何十台で、フロントガラス破壊は何100台、オリーブ畑も燃やしたなどと豪語している。
攻撃した村は、グシュ・エチオン南部のスリフに6回、ラマラ北部のアル・ムガイールに5回、シロ入植地に近いトゥルムス・アヤに5回などとなっている。ビデオや写真も投稿されている。
先週末のラマラに近い、デイル・ディブワン村への攻撃では、ダビデの星と共に、「アンシェイ・シュロメイヌからの挨拶」とスプレーしている様子もある。このグループのロゴとされる絵は、日本の忍者?にも見える。
警察や軍は、こうした暴徒を一時的に逮捕するが、そのほとんどは、まもなく解放されている。ネタニヤフ政権が、強硬右派政党に支えられているためとみられている。
