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イスラエルの治安部隊を襲う過激ユダヤ人入植者たち
カフル・マリクが襲撃を受けた後の6月29日(日)から30日(月)にかけて、過激ユダヤ人入植者が暴徒化し、西岸地区にいるイスラエル治安部隊駐屯地にもやってきて、投石したり、放火もして、数百万シェケルする治安部隊の駐屯設備を破壊した。
暴徒たちは、「戦闘部隊司令官らは裏切り者だ」と書いたプラカードを掲げていた。また、壁に「これはベイトシャンでの出来事の復讐だ」と書き込んでいた。
先週金曜、ベイトシャンで、テロリストを摘発しようとしていたイスラエル軍による誤射が発生。その時に、入植者の14歳少年が、重傷を負っていた。その復讐だと言っているのである。
しかし、治安部隊によると、破壊されたのは、テロリストを未然に逮捕するための施設だった。これが破壊されたことで、結局、入植者たち自身に危険が及ぶことになると言っている。
www.timesofisrael.com/katz-announces-plans-to-curb-settler-violence-against-israeli-troops/
違法入植地5カ所強制撤退
この事件の後、入植者たちの襲撃を受けた駐屯地に近い、入植地ハル・ハツォルを含む5つの入植地を、違法であるとの理由で、撤去させた。
しかし、現政権は、5月末に入植地22カ所を認可したばかりだった。
ネタニヤフ首相は過激入植者の暴力を非難:国防省が対策へ
エスカレートする過激入植者たちの暴力について、ネタニヤフ首相は非難声明を出した。続いて、イスラエル軍のザミール参謀総長もこの暴力は受け入れられないとの声明を出した。
さすがに、スモトリッチ氏も、イスラエル治安部隊や警察への暴力は受け入れられないと非難声明を出した。またラピード氏など野党議員からも、これはテロ行為だの非難が相次いだ。
カッツ国防相は、イスラエル軍とシンベト(国内治安担当)警察をチームとして、過激なユースたちに対処するシステムを発表。また、こうした若者たちを再教育するための社会的なプログラムに数千シェケルを計上すると発表した。
石のひとりごと
国とはいえ、多様すぎるのがイスラエルである。ネタニヤフ首相の頭痛の種はつきない・・・
