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ネタニヤフ首相が勝利宣言
トランプ大統領が、公に、記者団の前で、イスラエルに激怒の様相を見せた数時間後、ネタニヤフ首相は、謝るどころか、怯む様子は全く見せず、堂々と、12日間のイランとの戦争と、アメリカの仲介で停戦に至った経過を総括する声明を発表した。
ネタニヤフ首相は、まず、イスラエルは、イランに対し、歴史的な勝利を遂げたと発表。イスラエル存続の危機につながる2つの脅威を排除したと語った。
1つは核兵器で、もう一つは2万発あると見られたミサイルの問題である。今動かなかったら、イスラエルは、滅亡の危機に直面していただろうと語った。
また、トランプ大統領が、イスラエルを支持するために、核施設破壊に動いたことを称賛。これについては、自分とダーマー戦略大臣の外交努力の結果だったと語った。
イスラエルが、ホワイトハウスにトランプ大統領ほどの友を持ったことはないと述べ、ジョイントで動けたことに心から感謝を表明した。
しかし、これと並行して、イスラエル軍が、停戦直前に、イランで行った決定的な攻撃を称賛。イランに最大の打撃を与えたと述べた。「イランの核計画は地に落ちた。イランは核を持つべきでない。もし将来またそんな動きがあるなら、同じ力で、これを破壊する」と述べた。
またハマスやヒズボラなど、イラン傀儡も今はボロボロだとし、イスラエルはこれから、中東、そしてそれを超える世界とともに、繁栄と平和の傀儡に手を広げていくつもりだと語った。
試練はこれからとIDFザミール参謀総長
一方、IDFのザミール参謀総長は、確かに大きな達成は成し得たが、まだ終わったわけではない。足は地につけておかなければならないと、釘をさした。また、今またガザに集中して、人質を解放させなければならないとも述べた。
*イランの核問題について
IAEAは、イランの核施設への打撃は相当大きいと認めてはいるが、実際のところ、イランがどの程度核兵器製造から遠ざかったのかは、まだ明らかではない。年単位なのか、数カ月だけとの見方もある。
また、IAEAとの協力を拒否することを決定したといった報道や、核拡散防止条約から離脱する可能性も出ている。イランが、核保有国にならないとの見通しが確立されたわけではないということである。
