
イスラエルとイランの攻撃の応酬がエスカレートする中、イランのアラグチ外相は、6月20日(金)、ウイーンでの、フランス、イギリス、ドイツの外相とEU代表との交渉に応じた。
仏英独の外相たちは、イランが降参し、核兵器開発を停止すると約束することで、アメリカの参戦を阻止することを目標としていた。
3国は、イランに、イランのウラン濃縮は、平和利用の枠を超えていると迫ったが、アラグチ外相はあくまでも平和利用だと主張し、開発を止めるとは言わなかった。
また、アラグチ外相は、「イスラエルが完全に攻撃を止めたら、話し合いに応じる」と述べた。
これにイスラエルが応じるはずはなく、交渉は3時間に及んだが、最終的に、結果を出すことはできなかった。
www.nytimes.com/2025/06/20/world/europe/iran-foreign-minister-war-talks-europe-nuclear.html
アラグチ外相は、この後、21日(土)には、トルコでのOIC(イスラム協力会議)に出席。23日には、ロシアのプーチン大統領との話し合いをする予定と報じられている。

こうした流れについて、トランプ大統領は、ヨーロッパは何もできなかった。
結局イランは、アメリカと話さなければならないと述べ、期限は2週間だ。それ以上は待てないと語った。
アメリカの攻撃が近づいたような発言である。この背後で、アメリカは、バンカーバスターを搭載できるステルス戦闘機B2を6機、よりイランに近い、グアムに移動させたと世界中のメディアが報じた。
今の所はまだ、最終的な圧力をイランにかけて
いると思われるが、トランプ大統領の発言は、必要なら、いつでも本当にこれを使うという迫力もあった。
