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交渉中も現場での軍事作戦は続く
イスラエルは南部ガザ問題で交渉中、北部はレバノンと新たな国境策定で交渉中だが、この週末、南北双方で軍事活動が続いた。
1)ガザ北部への攻撃でハマス、イスラム聖戦関係者9人死亡
イスラエル軍は3月16日(日)、ガザ北部のベイト・ラヒヤへの空爆を行い、ジャーナリストを含む9人が死亡したと発表した。イスラエル軍によると、地域は、イスラム聖戦の拠点だったという。
その後、そのうちの6人の身元を発表した。それによると、イスラエル軍へのドローン攻撃をしていたハマスの工作員2人、表向きジャーナリストや、人道支援関係者も含まれていた。この中には、10月7日の侵攻に加わっていた者もいた。
ガザのハマスは、その指導者シンワルを失い、混乱しているとはみられているが、まだ終わったわけではない。ガザから2月22日に解放された人質タル・ショハンさんによると、ハマスはその後も、トンネルと掘り続けていたという。
2)レバノン南部への攻撃でヒズボラ2人死亡
同じく3月16日(日)早朝、イスラエル軍は南レバノンへの空爆を実施。イスラエルへの攻撃のため国境付近を視察していたヒズボラ関係者2人が死亡した。Ynetによると、攻撃したのは、ヒズボラの特殊部隊ラドワン部隊の関係地だった。
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ヒズボラはナスララ始め、多数の指導者を失って弱体化はしたが、まだ終焉したわけではない。
3月16日(日)、シリア暫定政権防衛省は、ヒズボラがシリア軍兵士3人を拉致してレバノンへ連れ去り、そこで殺害したと非難した。3人の遺体は、レバノンで発見され、赤十字によってシリアへ返還された。
その後、シリア軍がレバノンの3人の遺体が発見された地域へ攻撃を実施した。
レバノンと、イスラエルの間では、今、国境策定に関する交渉が行われている。しかし、イスラエルは治安維持で譲歩するわけにはいかない。
カッツ国防相は、いずれにしても、今レバノン側5か所にいるイスラエル軍は駐留を続けると入っている。
石のひとりごと
ニューヨークのTimes Square Church のディレナ牧師が、「罪へと導こうとする悪と交渉してはならない。一つ妥協すれば、また要求してくるから。」と言っていた。
これは罪との戦いにおいての話だったが、最近の中東での交渉を見ていると、このことがよくわかる。イスラエルが交渉している相手は、皆結局イスラエルを亡き者にしようとする悪なのである。これとの交渉は元々無理なのである。だからその背後で、実質的に相手の力を弱めていくしかない。
ウクライナとロシアの交渉も似たような感じで、交渉がはじまってから、戦闘はより激しくなり、特にロシアの勢いが激しくなって、ウクライナが劣勢になっている。主が介入し、主の義をなしてくださるように。