2月18日、1992年以来、アメリカに逃れていたシリアのユダヤ人、ラビ・ジョセフ・ハムラと、その息子のヘンリー・ハムラさんとその一行9人が、シリアに戻り、ダマスカスのアル・フランジ・シナゴーグで、30年ぶりにトーラーを読み上げることができた。
ラビ・ハムラたちは、今はニューヨークに住んでいる。
昨年、シリアでは、アサド政権崩壊。暫定政権としてシリアを導いているシャラア大統領が、多様な社会を目指すと言っていることから、ラビ・ハムラさんたちは、シャラア大統領に手紙を出し、この訪問が実現した。
アメリカからこのようにユダヤ人が、シリアに入り、ダマスカスのシナゴーグでトーラーを読み上げるなど、前のアサド政権時代にはありえないことだった。
ラビ・ハムラとヘンリーさんたちは、かつて一緒に住んでいた近隣のイスラムの人々とも再会できた。
地元住民は、キッパをつけているヘンリーさんたちとの再会を喜んでいた。イスラムであってもユダヤ人であっても、同じシリア人であることを喜んだという。
一行は、またシリアにある元ユダヤ人学校や、ユダヤ人墓地、破壊されているシナゴーグ跡などを訪問した。
シリアには重要なユダヤ人文化遺跡が残されている。ヘンリーさんは、新政権の外務省に、ユダヤ人コミュニティとその文化遺産の保護を要請したとのこと。
www.timesofisrael.com/excited-jews-are-coming-back-us-jewish-group-receives-warm-welcome-in-syria/
なお、昨年12月末には、ダマスカス在住のユダヤ人バクフー・シャントーさん(74)が、シリア内戦が終わり新政権になったことを受けて、15年ぶりに、ダマスカスのジョバルにあるシナゴーグを訪問している様子が伝えられていた。
このシナゴーグは、預言者エリヤにも関係する非常に古くからある伝統的なシナゴーグである。なお、シリアにいるユダヤ人は現在7人(男性4人、女性3人)で病弱な人もいるとのこと。
mtolive.net/シリアのユダヤ人たちが15年ぶりにエリシャが建て/
石のひとりごと
こうしてみると、やはり、問題はイスラムではなく、ハマスのようなジハード主義が問題だということを思わされる。