ガザのハマスとの戦争を通して、ハマスの発展の原因の一つは、UNRWAとハマスの癒着であるが明らかになった。
UNRWAスタッフの10%以上はハマス関係者だったのである。10月7日の奇襲に関わっていたUNRWA職員もいた。
あげればキリがないが、ガザのUNRWA事務所の下には、ハマスの中央情報センターがあった他、ハマス戦闘員は、UNRWA事務所や学校にも隠れていたことから、頻繁にUNRWA関連施設が戦場になっていた。
このため、昨年10月、イスラエルは、UNRWAとの協力関係を停止することを決定。国連に対し、ガザだけでなく、西岸地区、エルサレムにもあるUNRWAのオフィスを今年1月30日までに撤退するよう求めた。
しかし、UNRWAは、ガザと西岸地区以外にも、ヨルダン、レバノン、シリアにいるパレスチナ何魅音数百万人の医療、教育などの支援に当たっている組織である。
日本を含め、アメリカや国際諸国も、一時UNRWAへの支援金を停止したが、パレスチナ難民への効果的な支援ができる組織は、UNRWA以外にないとして、それぞれ、ずるずると支援を再開することになっていた。
アメリカもバイデン政権下でUNRWAへの支援を再開していたが、トランプ大統領は、就任後すぐに、再停止した。新しくアメリカの国連大使に指名されているステファニク氏(30)は、議会において、UNRWAについては、他の国連期間やアメリカの支援で、代替が可能だと語っていた。
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イスラエルのダノン国連大使は、1月24日(金)、国連のグテーレス事務総長に対し、UNRWAの行政拠点であるエルサレムの事務所を撤退させる期限は、予定通り1月30日であると伝えた。
イスラエルは、パレスチナ人が難民というステータスを持つようになったのは、1948年以来で、もう80年近くになる。孫、ひ孫世代になってもまだ難民として、国際社会の援助を受けているということは、これまでのUNRWAの支援活動に誤りがあったと言うことだと訴えている。
またUNRWAの存在が、反イスラエルと反ユダヤ主義を扇動する結果になっているとも訴えている。
石のひとりごと
イスラエルの言い分はほとんど聞かれることはないだろう。国際社会からのイスラエル非難はさらに深まりそうである。ガザ、レバノンはじめ、問題はだんだん複雑化しており、平和な解決は遠のいていくような気がする。