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レバノン南部激戦中:武器庫350カ所摘発と
イスラエル軍が本格的にレバノン南部の国境地帯に侵攻したのは9月。イスラエルは、空爆による一掃作戦ではなく、地上軍によるインフラや武器の摘発と破壊、指導者層の暗殺という限定的な作戦を行なってきた。
以来、ひと月あまりになるが、イスラエル軍は、その地域にいるヒズボラの指導者や戦闘員2000人を無力化しながら、インフラ破壊。膨大な武器庫を次々に摘発している。発見した武器庫はすでに350箇所にのぼっている。
現場で指揮をとっているIDFエツィオニ旅団のセレル・セバグ大佐によると、レバノン南部のほぼすべての家に武器を発見しているという。以下はイスラエルとの国境からわずか200メートルの地点で見つかった武器の山。
これまでに押収した武器は、対戦車ミサイルなどRPG約2500個、爆弾関連装置3200個。これほどイスラエルに近いところに、これだけの武器が蓄積されていたことから、セバグ大佐は、ヒズボラが、ガザのハマスのように、イスラエル北部へなだれ込んでくるのは時間の問題だったと語る。
イスラエル軍の働きで、大きな惨事を阻止できたということである。
なお、レバノン南部で戦闘を続けるイスラエル軍の目的は、ヒズボラが国境30キロ以北にまで存在しなくなり、避難を強いられて1年になる、イスラエル北部国境周辺の住民が、不安なく帰宅できることである。
セバグ大佐によると、イスラエルは、まもなく、次の段階として、問題の地域を一掃する(おそらくは空爆などで地域を裸にするような攻撃?)段階に来ているとのこと。
大きすぎる代価:イスラエル軍兵士10人死亡
レバノンでの戦闘は、空軍陸軍それぞれの働きで、少しずつ前進しているのかもしれない。しかし、そのツケは相当に大きい。
レバノン市民が120万人避難民になっていることは報じられているが、イスラエル軍の予備役兵たち(兵士ではなく市民で徴兵された人々)がその人生を、予想外に終わらせていることは、全く伝えられていない。
イスラエル軍によると、23日(水)午後。レバノン南部で、ヒズボラ戦闘員数名が突然、トンネルから現れて、兵士たちに手榴弾を投げつけて戦闘になった。
この戦闘で、予備役兵4人が死亡。6人が負傷した。3人は重傷とのこと。死亡した兵士は以下の通り。
モルデハイ・ハイム・アモイアル准尉(42)、シュムエル・ハラリ曹長(35)、シュロも・アビアド・ネイマン曹長(31)、シュヴァエル・ベン・ナタン一等軍曹(22)
またその翌日24日(木)には、やはり南レバノンでの戦闘で、犬を扱うオケッツ部隊指揮官、ガイ・ベン・ハルーシュ一等軍曹(23)が、死亡した。この時、別に2人の兵士が重傷となった。
さらに、届いたばかりのニュースによると、さらにイスラエル兵5人が、南レバノンでの戦闘で死亡。4人が負傷した。
5人は、南レバノンの建物に入って捜査していた時に、ヒズボラのロケット弾が着弾して死亡したとのこと。
全員の年齢はわからないが、全員退役していて召集された将校たちのようである。負傷した兵士たち4人も、ぜ予備役であった。戦死した5人は以下の通り。
ダン・マオリ少佐(43)、アロン・サフライ大尉、オムリ・ロタン准尉、ガイ・イダン准尉、トム・シーガル曹長(28)
また、ヒズボラのロケット弾やドローンが、断続的にイスラエルへ発射されている。迎撃により、死傷者は出ていないものの、破片などの被害が出る。以下はカルミエルの被災したアパートの様子。
📍כרמיאל:
לפני קצת יותר מחצי שעה שוגרו כ-5 רקטות משטח לבנון לעבר הגליל העליון ומרכז הגליל – זוהתה פגיעה ישירה בכרמיאל. צוותי מד״א מעניקים טיפול רפואי לגבר בן 84 במצב קל שנפגע מרסיסים ולמספר נפגעי חרדה. pic.twitter.com/HD3L43pZNc— Tal Z 🖤⚜ (@TAL_TALZ) October 24, 2024
イスラエルでは、ハイファ周辺、ガリラヤ地域、また時にテルアビブで、毎日毎日、サイレンの日々が続いている。