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イスラエルがヒズボラへの大規模攻撃開始
イスラエルの地上軍は、9月30日より国境を超え、国境周辺のヒズボラを一掃する作戦を開始した。
イスラエル軍の目的は、国境から避難しているイスラエル市民約6万人が帰宅すること。言い換えれば、2006年の停戦合意1701にあるように、ヒズボラが、リタニ川以北までの間に、完全にいなくなることである。当初は1師団で、焦点を当てた限定的な作戦であった。
イスラエル軍は、ベイルートのヒズボラ本部への攻撃を続けるとともに、レバノンへ侵攻する地上部隊を、2師団、3師団と増やし、今週からは、4師団(兵力合計1万5000人)という大部隊になっている。
イスラエル軍は、国境から20マイル(約30キロ)以内の住民に避難を呼びかけ、その地域のヒズボラ関係のインフラやトンネルの破壊、指導者や戦闘員の無力化を行っている。
8日(火)、イスラエル軍は、イスラエル領内数メートルにまで続いていたトンネルを破壊した。トンネルの中には対戦車砲などの武器もみつかった。ハマスのように、イスラエル領内の住民を襲撃する計画だったことを示している。
イスラエル軍は、7日(月)までに、レバノンとの国境の一部、ローシュハニクラなどの地域に、閉鎖軍事区域を設定した。ヒズボラが入れない地域ということである。
ハイファとその近郊へロケット弾:住宅地も被害で女性1人負傷
イスラエル軍の大規模な攻撃を受け、ヒズボラは、8日(火)正午ごろ、イスラエル北部ハイファとその周辺に向けて、20発、続いて85発と、30分以内に100発以上のロケット弾を発射した。
市街地を標的にした攻撃では、今回、最大級となった。
ハイファ市内とその周辺地域、キリアット・ヤム、キリアット・モツキンなど、住宅地域でサイレンがなり、上空に飛来する大量のロケット弾と、それを迎撃する様子を多くの人々が目撃することとなった。
キリアット・モツキンでの攻撃は、筆者友人の家から歩いて7分の学校近くのアパートだった。破片も降ってきたと言っていた。70代女性が破片で負傷(中等度)し、救急搬送された。
キリアット・ヤムには、メシアニックの教会があるが、メンバーの一人のアパートの前のアパートに着弾。幸い、着弾しただけで、爆発せず、アパートの上の方が破壊されただけだった、奇跡だったと語っている。
地域では、家の中に補強したシェルターの部屋がある人もいるが、ない人は、ビルの地下などのシェルターへ走ったとのこと。
www.timesofisrael.com/hezbollah-rains-rockets-on-haifa-as-deputy-leader-claims-capabilities-intact/