イランのハメネイ師が説教で10月7日称賛・戦闘継続を強調:イスラエルのイランへの攻撃数日以内か 2024.10.6

An aerial view of a large crowd gathered as Iran’s Supreme leader Ali Khamenei delivers a sermon at a Friday prayer ceremony in Tehran on October 4, 2024. (Khamenei.ir / AFP)

イランのハメネイ師が10月7日のハマス襲撃を正当化

10月4日(金)、イランのイスラム最高指導者ハメネイ師は、テヘランのイマーム・ホメイニ・グランド・モスクでのイスラム教礼拝において、異例となるメッセージを発した。

ハメネイ師の公開説教は5年ぶりで、会場は、見渡す限り男性数万人の大群衆が集まっていた。

ハメネイ師は、ナスララ党首など数々の指導者たちがイスラエルに暗殺されたことについて、イランは屈しないと強調。我々は勝つ。イスラエルがハマスとヒズボラを完全に倒すことはないと語った。またイスラエルはアメリカの支援で立っているだけであって、長くは続かないだろうと述べた。

また、10月7日のハマスのパレスチナ人はその敵に対して立ち上がる権利があるとして正当化し、イスラエル侵攻とそれに続くヒズボラやフーシ派のイスラエル攻撃は、「防衛」であり、理論的で合法的なものであると称賛した。

またイスラエルへの181発ものミサイル攻撃は、国際法、イランの法律、イスラム教の侵攻にも基づくものであり、シオニスト政権に対する「最低限の罰」だったと述べた。

ハメネイ師は、これからも中東のイラン支援武装勢力は、引き下がらないだろうと述べた。説教するハメネイ師のそばに銃が置かれていたことが注目された。

www.timesofisrael.com/in-rare-sermon-irans-khamenei-hails-oct-7-attack-claims-israel-wont-last-long/

イランが今後、イスラエルに対して、どんな攻撃をしてくるのかだが、イスラエルという国に対してではなく、国外にいる大使館や、イスラエル人、ならびにユダヤ人に対しての攻撃になる可能性も懸念されている。

www.ynetnews.com/article/bjqh7mjj1x

ネタニヤフ首相は「イラン攻撃の義務がある」と攻撃を明言:アメリカの最高軍司令官がイスラエル到着

国内に181発の弾道ミサイルを撃ち込まれたイスラエルが、反撃をしないはずはない。アメリカとの協議も行われている中、今度の反撃は、これまでにないような決定的なものになるとの情報が飛び交っている。

ハメネイ師が、テヘランでイスラエル攻撃を示唆した翌日5日、ネタニヤフ首相は、イランが、イスラエルに大量の弾道ミサイルを発射したことについて、これを容認する国はないと述べ、イランへの攻撃は、イスラエルの「義務」であるとして、必ず攻撃すると明言した。

イスラエル軍はその攻撃が、深刻で重大なものになると発表した。5日、アメリカの軍最高指導者がイスラエルに到着したとのとで、イスラエルの攻撃は数日以内と予想されている。

www.timesofisrael.com/netanyahu-israel-has-a-duty-and-right-to-hit-back-at-iran-over-missile-attack/

石のひとりごと

イスラエルはイランを攻撃するだろうか。明日10月7日か。もし決行するなら、市民への犠牲は最小限に、イスラエル軍も守られながら、できるだけ早くに作戦を終えられるように。また、国外にいるイスラエル人、ユダヤ人の守りを祈りが必要である。

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。