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ベイルート攻撃で、ナスララ後継者予定者死亡か
イスラエル軍は、9月30日から、レバノンとの国境を超えて、その地域にいるヒズボラとの戦闘を続けている。同時にベイルートやレバノン各地でもヒズボラに焦点を当てた戦闘も継続している。
イスラエル軍によると、3日だけで、ベイルートのヒズボラ拠点15箇所を含む、全国200箇所以上を攻撃した。
ベイルート南部への攻撃は、11回に及ぶ激しい攻撃で(ヒズボラに近い情報筋)、レバノン保健省によると、この攻撃で、少なくとも6人が死亡。7人が負傷した。
الضاحية بحمى الرحمن 💔
pic.twitter.com/bklIN97Vlr— مصدر مسؤول (@fouadkhreiss) October 3, 2024
ニューヨークタイムスが伝えたところによると、この時、地下のバンカーでは、ナスララ党首のいとこで、その後継者と目されているハシェム・サフィディンが、幹部たちと会議をしていたことから、サフィディンが死亡した可能性がある。
サフィディンは、2017年にアメリカが、テロリストと認定していた人物である。
国境激戦でイスラエル地上軍兵士一人死亡
9月30日から国境を超えてレバノン南部に侵攻したイスラエル軍は、すでに8人の戦死者を出しながらも3日、24時間で国境にいたヒズボラ60人を殺害したと報告した。
この中には、7月に、イスラエル北部ドルーズ族の村にロケット弾を発射し、12人の子供たちを殺害したヒズボラ司令官カダール・シャハビアが含まれていると、イスラエル軍は発表した。
また、今後、ヒズボラとの戦闘で問題となるのが、イランの武器がシリアを経由して、レバノンに入ることである。イスラエルは、10月7日以前からもずっと、武器がまだシリア領内の時点で、破壊し、レバノンに搬入されることを阻止してきた。
攻撃は、シリアの首都ダマスカスにも及ぶようになっていたが、3日にもダマスカスへの攻撃が行われ、3人が死亡した。
また今は、レバノンとの国境内にも地上軍がいる。国境検問所を標的とし、シリアからの武器が、ヒズボラに届かないようにする戦闘も行っている。
3日(木)この目標での戦闘で、空挺旅団大隊のベン・ザイオン・ファラック大尉(21)が死亡した。昨日戦死した8人に続いて、レバノンでの戦死者9人目となった。
これらの攻撃に対し、3日、ヒズボラは、イスラエル北部に200発のロケット弾を発射した。イスラエル市民はシェルター付近に止まったが、死傷者は出ていない。
レバノンでの死者は、レバノン保健省によると、子供127人を含む2000人となった。死者数には、戦闘員も含まれているとみられる。
レバノンから船で脱出する外国人たち
ベイルートの空港はまだ稼働しているが、戦闘が激化していることを受けて、民間航空会社の多くはが乗り入れを停止している。
ロシアは、3日、ロシア外交官のために特別機を手配。オーストラリアは、市民(1万5000人)のためにまだ飛んでいる飛行機の座席を確保した。
中国はすでの政府が200人以上の市民の避難を完了。カナダは1日に1000人を脱出させる船のルートを確保するなど、各国それぞれの対応を実施している。
こうした国による手配がない人々は、フェリーなど、船に乗って、レバノンを脱出している。