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イランから弾道ミサイル181発:2人負傷・パレスチナ人1人死亡
イスラエルが、南レバノンへの侵攻を開始した後の10月1日午後、アメリカがイスラエルに対し、イランの攻撃の可能性を警告していた。
その警告通り、夜午後7時半過ぎ(日本時間深夜1時すぎ)、イランから弾道ミサイルが大量に、4波にわたって飛来した。その数181発と報じられている。
イランは、今年4月にもイスラエルにUAVや各種ミサイル300程を発射したが、今回UAVは飛来しておらず、ミサイルの数としては、前回の倍だった。
ミサイルは、北部だけでなく、テルアビブ、エルサレムとその周辺、西岸地区、ネゲブ砂漠にいたるまで、サイレンが鳴らされ、約1000万人(ほぼ全人口)が、シェルターに駆け込んだ。
ミサイルはほぼ迎撃された。しかし、映像を見ると結構あちこちに着弾しているようである。IDFのハガリ報道官によると、イスラエル中部と南部に複数が着弾したとのこと。
ミサイルそのものによる被害ではなく、迎撃した後に地上に降ってくる破片などで、建物が破損し、火災になった建物も発生した。特にガデラでは、学校が大きな被害を受けていた。
しかし、これまでのところ、イスラエル人に死者はなく、2人が負傷しただけであった。
一方、エリコ近郊在住のパレスチナ人、サメ・アル・アサリさん(37)が、道を歩いていた時か、大きなミサイルの破片にあたって死亡。他4人が負傷した。
アサリさんは、子供3人の父親で、ガザから出稼ぎに来ていたが、イスラエルとの戦争勃発で、ガザに戻れなくなっていたパレスチナ人数千人の1人であった。
www.timesofisrael.com/palestinian-man-killed-by-shrapnel-from-iranian-missile-near-jericho/
イランは、イスラエル軍の施設を標的にしたと言っているが、イスラエル軍の空軍基地や戦闘機などは、全く被害を受けていなかった。しかし、テヘランでは、攻撃の成功を祝う動きがみられている。
Tehran right now after missile strikes on Israel pic.twitter.com/5a2woNTBym
— Iran Observer (@IranObserver0) October 1, 2024
ネタニヤフ首相は、イランは、まだイスラエルの決意を読み取っていないようだとして、必ずこのツケを受けることになると反撃を宣言した。
具体的にどんな攻撃をするかだが、イランの核施設するのではないかとの憶測も広がっている。
www.ynetnews.com/article/s1jkijqac#autoplay
なお、シェルターに駆け込んだイスラエル人だったが、今は通常に戻っている。なお、イスラエルでは、2日日没から、ユダヤ人たちのローシュ・ハシャナ(新年)に入る。
www.timesofisrael.com/israel-warns-of-consequences-after-iran-launches-181-missiles-in-major-attack/
今回もアメリカ・ヨルダンがイスラエルを防護:国際社会もイランを非難
181発のミサイルを迎撃したのは、イスラエルの迎撃ミサイルや戦闘機だけでなく、4月の時と同様、ヨルダンとアメリカ海軍とイギリスなどその協力諸国も迎撃に協力していた。
バイデン大統領は、アメリカは、イスラエルを最大限に支持すると、イスラエルへのコミットを強調。軍にイスラエルの防衛に協力するよう軍に指示したと発表した。
すでに、中東でのエスカレートを懸念して、アラビア海、地中海など周辺の海には、アメリカ海軍の軍艦、ミサイル駆逐艦などが、駐留している。
www.timesofisrael.com/us-we-will-help-israel-exact-severe-consequences-from-iran-for-missile-attack/
イギリスのスターマー首相も、地域情勢をエスカレートさせたと、強くイランを批判した。
この他、ドイツ、フランス、スペインなど、欧米諸国は、それぞれ首相が、イランの攻撃を非難し、中東戦争に拡大する可能性が高まったと懸念を表明した。
日本の石破新首相も、イランのイスラエル攻撃は容認できないとし、エスカレートを防ぐために、アメリカと協力すると表明した。
石のひとりごと
これだけのミサイルを受けて、イスラエルに負傷者2人。世界では多くのクリスチャンがイスラエルを覚えて祈っている。ところどころにその祈りが聞かれている感触もある。
しかし、イランの攻撃でパレスチナ人が死亡したというのも悲惨につきる。主のあわれみを祈るしかない。。