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ガザでの悲劇が世界に:双子新生児とその母らイスラエルの空爆で死亡か
ガザでは、ハマスの弱体化に向けてイスラエル軍が、激戦を続けている。実際のところ、ハマスの武力はかなり削がれたのではないかとみられている。
そうした中、ハマスは13日、ガザからテルアビブに向けて2発の長距離ミサイルを発射した。テルアビブが標的になるのは、5月以来であった。ハマスは、まだこれだけのミサイルを発射できるとばかりに、発射時の様子を公開した。
しかし、ミサイルは、1発は地中海に着弾し、1発はガザ内部に着弾する不発に終わった。イスラエル国内には脅威ではなかったため、サイレンも鳴っていなかった。
しかし、問題は、ハマスが今地上に出てきて、ガザ市民の間で再構築を試みており、戦闘に市民が巻き込まれる事態が増えてきたということである。昨日、BBCはじめ、世界にあまりにも悲惨な件が報じられた。
それによると、ガザ住民のモハンマド・アブ・アル・クムサンさん一家は、ガザ中心のデイル・アル・バラの5階建アパートに住んでいた。妻は、先週末に帝王切開で、男女の双子を出産。FBにそのことをアップしていた。
報告によると、父親のクムサンさんが、双子の出生届けをとりに言っている間に、アパートがイスラエル軍の空爆を受け、生まれて4日目の双子とその母親、義理の母親がすべて死亡した。遺体の前で「どうなったのかわからない」と、倒れこむクムサンさんの様子が世界に報じられた。
男性は、双子(アッサーちゃんとアイサルちゃん)の出生届と一緒に死亡届を出す事態になったという。これについて、イスラエル軍は、住民には被害が及ばないよう、最善を尽くしており、この件についての報告は軍の方には入っていないと言っている。
ガザ保健省によると、10月7日以来、生まれたが死亡した新生児は115人に上るとのこと。
www.timesofisrael.com/idf-says-it-has-no-info-on-deaths-of-mother-and-4-day-old-twins-in-gaza/
石のひとりごと
聖書では、罰を受ける者たちの巻き添えにならないよう、罪あるものから離れよと主が命じる場面が出てくる。ハマスのいるところから離れないと、巻き添えになってしまうという現状から、この言葉の様相を思わされる。今、ガザ市民はハマスから離れる必要がある。
クムサンさんの件は、まだハマスの捏造かどうかはわからないが、戦争なので、いくらイスラエル軍が注意していたとしても、こうしたことがあっても不思議はないだろう。
一つ確実に言えることは、イスラエル軍が、こういう悲惨なことを望んでいないということである。そのビルを攻撃をした、イスラエル兵も一生苦しむだろう。これだけは、世界にはわかってほしい。
戦争では勝ち負けに関わらず、敵味方に関わらず、一般市民たちが一番苦しむことになる。私たちとりなし手は、この死の大嵐の中に立って、嵐が静まることを祈ることが求められていると思う。
*以下の聖書箇所の設定は、イスラエル人の間でのことなので、そのまま今のガザのことにはつながらないのではあるが、死の暗闇が満ちているガザにおける、霊的な戦い、双方のためのとりなしという視点で、参考になるかと思った。
主はモーセに告げて仰せられた。「あなたがたはこの会衆から立ち去れ。わたしがこの者どもをたちどころに絶ち滅ぼすことができるように。」ふたりはひれ伏した。
モーセはアロンに言った。「火皿を取り、祭壇から火を取ってそれに入れ、その上に香を盛りなさい。そして急いで会衆のところへ持って行き、彼らの贖いをしなさい。主の前から激しい怒りが出て来て、神罰がもう始まったから。」
アロンは、モーセが命じたように、火皿を取って集会の真ん中に走って行ったが、見よ、神罰はすでに民のうちに始まっていた。そこで彼は香をたいて、民の贖いをした。彼が死んだ者たちと生きている者たちとの間に立ったとき、神罰はやんだ。(民数記16:46-48)