目次
ハマスがまずイスラエルの完全撤退要求:ロシア・中国・トルコを保証人に
ハマスとイスラエルの人質解放・停戦に向けた交渉は、イスラエルとアメリカ、国連安保理が合意したとする条件をハマスに提示したところ、ハマスは、これに修正を加えて、合意を求めた。言い換えれば、先の条件は拒否ということである。
それによると、ハマスは、まずイスラエルが完全にガザから撤退して、恒久的な戦闘停止を要求していた。人質交渉はその次と言っている。
先にイスラエルと安保理が、ハマスに提示していた条件では、第一段階の6週間の間、停戦はするが、イスラエル軍は撤退していない。その後の交渉の流れによっては、再びイスラエルがハマスを攻撃する可能性を残した形になっていた。ハマスはこれに反対した形である。
また、人質解放についても、ハマスは、人質ひとりあたりにイスラエルが釈放するパレスチナ囚人100人については、ハマスがそのリストを決めることを要求している。イスラエルと安保理の条件では、服役15年以上を宣告された凶悪なパレスチナ人テロリストは、釈放されないとされていたが、ハマスはこれに合意しないということである。
要するに、ハマスが修正と言っている条件は、まったく違う形に書き直したということである。これをイスラエルが受け入れることは不可能である。また、注目すべきは、ハマスが、これらを保証する国として、ロシア、中国、トルコをあげたことである。
アメリカは、ハマスの出した条件について、聞き入れられるものも、聞き入れられないものもあると述べ、ロシア、中国、トルコがその保証人になることについては、イスラエルとともに、拒否すると表明した。
今回の交渉も頓挫した形だが、両者は、交渉は続けると言っているが、何かが達成されるとは、まったく見えないといえる。
ガザ戦闘:地下トンネル800メートル破壊
ガザでのハマスとの戦争は、終わりが見えないが、イスラエル軍は、人質を探しつつ、ハマスの軍備を破壊する作業を続けている。戦闘で、ハマス戦闘員の殺害も続く。空軍との協力で、先週だけで、ハマス拠点50カ所を破壊したとのこと。
さらに、13日、イスラエル軍は、地下トンネル800メートルと破壊したと発表した。トンネルは、イスラエルとの国境から1キロガザ内部で、深さは30メートルであった。しかし、全体で700キロもあるとされる地下トンネルなので、まだ先は長いといえる。
www.jpost.com/breaking-news/article-806070
石のひとりごと
ガザでの戦闘はまだ何ヶ月も続くと言われていたが、本当に先がみえないように思う。ガンツ氏やギャラント氏が言うように、確かに今のイスラエルの動きは、以前のような先手の動きにはみえず、後手の感じで、どこに向かっているのかもはっきりしないという様子にみえる。
しかし、聖書によれば、天地創造の神がイスラエルを見捨てることはない。イスラエルは優秀だから、神に用いられているのではないからである。
失敗して、そのツケを払うことにはなっても、たとえ罪を犯しても、悔い改めるなら、その贖いが用意されており、最後まで見捨てられないということ。
また、最後には必ず救出され、栄誉を約束されているということ。主権はこの神にのみあることを証明することが彼らの役割なのである。
だから、なにはともあれ、このイスラエルに敵対する者は、その神に敵対することになるのであり、最後には、恥を見ることになると書かれている。私たちも常にこの主の主権を覚えるようにしなければならない。
「慰めよ。慰めよ。わたしの民を」とあなたがたの神は仰せられる。「エルサレムに優しく語りかけよ。これに呼びかけよ。その労苦は終わり、その咎は償われた。そのすべての罪に引き替え、二倍のものを主の手から受けたと。」(イザヤ書40:1-2)
イスラエルの神、救い主よ。まことに、あなたはご自身を隠す神。偶像を細工する者どもはみな、恥を見、みな共に、はずかしめを受け、恥の中に去る。
イスラエルは主によって救われ、永遠の救いに入る。あなたがたは恥を見ることがなく、いつまでもはずかしめを受けることがない。
天を創造した方、すなわち神、地を形造り、これを仕上た方、すなわちこれを堅く立てた方、これを茫漠としたものに創造せず、人の住みかにこれを形造った方、まことに、この主がこう仰せられる。
「わたしが主である。ほかにはいない。」イザヤ書45:15-18