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故ライシ大統領ら7人の葬儀
21日(火)、イランの首都テヘランでは、ヘリコプターの事故で死亡したライシ大統領と、アブドラヒン外相ら7人の葬儀が行われた。文字通りの大群衆の前で、ハメネイ・イスラム最高指導者が、祈りを捧げた。
招かれたハマスとヒズボラ指導者
この葬儀に、ハマスのイシュマエル・ハニエと、ヒズボラの副総長ナイム・カッサムも出席。ハメネイ最高指導者は、ハニエに対し、コーランから、「全能の神は2つの約束を、預言者モーセの母にしていた。その約束があなたがたのところで成し遂げられる。」と語った。
「その2つの約束とは、ハマスがこの地に回復していること、小さいながらも大きな敵(アメリカ、EU、イギリスなど)を乗り越えるということだ。シオニストの国が滅びるというアラーの約束は果たされる。パレスチナが、川から海に至る日が来る」と語った。
God's promise to free #Palestine from the river to the sea will be realized pic.twitter.com/cRbUAStK0q
— Khamenei Media (@Khamenei_m) May 22, 2024
ハニエは、「神のみこころならば、共にその日を見ることになるでしょう」と返答したとのこと。
葬儀に集まった大群衆は、「イスラエルに死を」と叫んだ。その前で、ハニエは、「イランがハマスへの支援を継続することを確信している」とよびかけたとのこと。
石のひとりごと
ハメネイ・イスラム最高指導者が、モーセを引き合いにしながら、ハマスを賞賛し、イランは、その背後にいることをあまりにもはっきりと言っている様子は衝撃的である。
言っておくが、モーセは、聖書に出てくる人物で、ユダヤ人であり、イスラエルの預言者であり、エジプトで奴隷にされていた、ユダヤ人をイスラエルの地へと導いた人物である。パレスチナを導いた人ではない。
そのモーセがイスラエルを滅亡させるとは歪曲も甚だしいが、これがコーランからの引用なので、イスラム教徒はそのように信じているのだろう。
このような中でパレスチナを正式な国と認めて、イスラエルの横に存在させることが正義という世界になりつつあるということである。
ヨーロッパはいよいよ、イスラエルに敵対する歩みを始めるのだろうか。アメリカはどうするのか。ますます終わりの時の様相を感じる。しかし、それはまたイスラエルを通して、この聖書の神が世界に大きく表される時であるとの期待も伴う緊張感である
出エジプト記3:13-15
モーセは神に申し上げた。「今、私はイスラエル人のところに行きます。私が彼らに『あなたがたの父祖の神が、私をあなたがたのもとに遣わされました』と言えば、彼らは、『その名は何ですか』と私に聞くでしょう。私は、何と答えたらよいのでしょうか。」
神はモーセに仰せられた。「わたしは、『わたしはある』という者である。」また仰せられた。「あなたはイスラエル人にこう告げなければならない。『わたしはあるという方が、私をあなたがたのところに遣わされた』と。」
神はさらにモーセに仰せられた。「イスラエル人に言え。あなたがたの父祖の神、アブラハムの神、イサクの神、主が、私をあなたがたのところに遣わされた、と言え。これが永遠にわたしの名、これが代々にわたってわたしの呼び名である。