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ガザでは、南部ラファでじわじわと戦闘が拡大する中、イスラエル軍がすでにハマスを追い出したとみていた北部地域に、ハマスが再結集していることがわかり、イスラエル軍が、ゼイトゥーンとジャバリヤに戻って、かなりの激戦になっている。
必然的に、スデロットなどイスラエル南部地域へのロケット攻撃が増えつつある。
こうした中、イスラエル軍の戦車隊の誤爆で、イスラエル空挺部隊の兵士5人が死亡したとのニュースが入った。
北部ゼイトゥーン・9日から6日間の激戦:ハマス150人人死亡
北部ゼイトゥーンでは、9日からイスラエル軍が戻って、激戦となり、ハマス戦闘員150人を殺害。武器や拠点などを破壊し、戦闘が一段落したとみて、6日後に一応の撤退と伝えられていた。
北部ジャバリヤ激戦中:ハマス80人死亡・イスラエル兵5人友軍による誤爆で死亡
同じく北部ジャバリヤでも、ハマスが再結集していることが判明。
イスラエル軍がその地域に入って、今も激戦が続いている。(ガザ全体で3部隊)
IDFのハガリ報道官によると、これまでに殺害したハマスは80人以上だという。
ジャバリヤでは、空軍による攻撃も続いており、この地域の建物や武器庫、ロケット弾発射施設など破壊した場所は80カ所以上とのこと。必然的に、スデロットなどガザ南部地域へのロケット攻撃が、増えている。スデロットでは、建物が被害を受けたが、負傷者はない。
そのガザ北部ジャバリヤで、15日午後7時、イスラエル軍空挺部隊隊員たちが集まって拠点にしようとしていた建物が砲撃を受け、イスラエル兵5人が死亡。8人が負傷した。2人は瀕死の重傷とのこと。
攻撃したのは、この空挺部隊より先にこの地域に入っていた戦車隊だった。建物の中にいる兵士たちを敵と誤って、攻撃したとみられる。
後でやってきた別の空挺部隊が、建物に、この部隊の兵士たちが入っていくのを見たという情報を伝え、5人の死亡が確認されたとのこと。
捜査が続けられているが、戦車隊は、死亡した兵士たちから10-20メートルしか離れていなかったという。
死亡したのは、全員同じ空挺部隊202大隊の隊員で、イラン・コーヘン軍曹(20)、ダニエル・チャミュー軍曹(20)、べツァレル・ダビッド・シャシュア参謀軍曹(22)、ギラッド・アリエ・ボイム軍曹(22)、ロイ・ベイト・ヤアコブ軍曹(22)
www.jpost.com/israel-news/article-801371
石のひとりごと
これほど悲惨なことはない・・ガザでは、友軍による誤爆は以前にもあった。やられた方もやってしまったほうも、その心の傷はこれからも続いていくことだろう。戦場では、連絡が取りにくいのだろうか。
戦争という空間が、いかに異常事態であるのかを思わされる。人間が殺し合うことからしても、ハマスの支配下にある空間なのだろう。戦闘の悪霊が、この地域から早く取り去られるように!