目次
イスラエル軍がガザ全域で攻撃か
アメリカとの取引があったかどうかは、定かではないが、イランへの本格的な攻撃は差し控えたイスラエル。ガザ地区への本腰を入れたかのような攻撃が再開されてる。
イスラエル軍は、部隊の大部分撤退させ、精鋭部隊のみをネツアリム回廊に集中させていたが、21日より、そこから、ベイトハヌーンを中心としたガザ北部、中部、南部とガザ全域に空爆と砲撃を再開している。
標的は、ハマスなどの拠点、見張り地点、ロケット発射地、さまざまな組織のためのインフラや建物となっている。
これに対し、23日朝には、スデロットに向けて5発のロケット弾が発射されたが、アイアンドームが全部迎撃した。
www.timesofisrael.com/on-wars-200th-day-israel-intensifies-gaza-operations-soldier-killed-in-action/
これに対し、イスラエル軍は、ロケット弾発射地であったガザ北部のベイト・ラフィアへの攻撃を行ったが、その前に、住民たちには、指定された地域へ非難するよう、アラビア語で呼びかけていたとの情報がある。
ハマス側の報告によると、この攻撃で、モスクが破壊され、少年一人が死亡したと言っている。なお、ベイト・ラフィアからの攻撃は、ハマスではなくイスラム聖戦が発射元であったと、主張している。
これまでの戦闘の中で、ドルーズ族で、イスラエル軍のサレム・アルクレシェット第一軍曹(43)が死亡した。ガザ地上戦戦死者261人目となった。
サレムさんは、妻と12人の子供の父親で、末の子は2週間前に生まれたばかりであった。(写真左:IDF)
www.ynetnews.com/article/sk4w0pr11c
現在、注目されているのは、今後、イスラエル軍が、いつどのように、140万人とも言われる避難民がいるラファへ踏み込むかどうかである。
ウオールストリートジャーナルは、イスラエル軍が、ラファの避難民の移動の準備を開始していると伝えているとのこと。
www.timesofisrael.com/on-wars-200th-day-israel-intensifies-gaza-operations-soldier-killed-in-action/
*イスラエル軍のラファ攻撃を奨励する「ハマスの息子」
ハマス創始者の一人の息子として、ラマラで生まれ、ガザで育ち、成長してからイスラエルに行って、クリスチャンに改宗した、「ハマスの息子」と呼ばれるモサブ・ハッサン・ユセフ氏(45)。
穏健な生活をと考えていたが、10月7日の事件で再び目覚めたと語り、亡命先のアメリカで、声をあげようとしている。
ユセフ氏は、2007年にアメリカに亡命後、「ハマスの息子」と題する自叙伝的、ハマスの実態も発する本を発表した。
www.revival.co.jp/rj/2012/07/post-243.php
しかし、その後、ユダヤ人の間からも、言われのない嫌疑をかけられたりしたことから、あまり発言はしなくなっていた。
しかし、10月7日の事件が発生した時、ハマスの中にある、イスラムのイデオロギーの問題、ユダヤ人への憎しみを知っている者として、黙っているわけにはいかないと、確信したと語っている。
ユセフ氏は、ハマスの性質からして、ハマス打倒は必須だと考えている。特に、4部隊がいるラファを今すぐにでも攻撃すべきだと語っている。
www.timesofisrael.com/son-of-hamas-mosab-hassan-yousef-if-we-finish-rafah-we-finish-hamas/
ハマスが西岸地区・ヨルダンからも攻撃すると宣言
こうした状況を受け、ドバイにいるハマス報道官の一人、アブ・オベイダは、23日、イランのイスラエルへの攻撃が、戦闘の新しいルールだとして、戦闘が200日目を迎える今、西岸地区とヨルダン領内からもイスラエルを攻撃すると発表した。
ハマスとイスラエルの人質解放、停戦への交渉は、ハマスが、イスラエルが戦闘を完全に、かつ永遠に停止することを条件としていたため、イスラエルは、非現実的と言っていた。ほぼ頓挫する様相にあり、仲介のカタールも、仲介役から手を引くと示唆もしていた中での変化である。
www.timesofisrael.com/marking-200-days-of-war-hamas-calls-for-escalation-across-all-fronts/