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エルサレムの復活祭
イスラエルをとりまく情勢はかなり緊迫しているが、昨日31日は、キリスト教の復活祭(イースター)あった。ガザを含め、エルサレムでは、プロテスタント、カトリックそれぞれが、特別な日曜日を覚えて、礼拝を行った。
*イースターとは
聖書によると、イエスは、ユダヤ教の過越の祭りに合わせて、全人類の罪の贖いとして、十字架にかかって死に、その3日後によみがえって、弟子たちに現れ、確かに生き返ったことを証明したのちに、天に戻ったとされる。
死んだにとどまらず、生き返ったことで、確かに罪が精算されたことがわかるということである。これを信じて、天地創造の神と和解するというのがキリスト教である。
1)エルサレムの復活祭:園の墓と聖墳墓教会
エルサレムでは、プロテスタント(主に福音は)が、イエスの復活の場所を記念する園の墓では、今年も特別集会が行われた他、旧市街の聖墳墓教会では、カトリックが特別な式典を行った。
イスラエルでは、ハマスとの戦闘が続く中、観光客が激減している。園の墓(城壁の外・東エルサレム)では、エルサレム在住の学生で、昨年も復活祭の礼拝に参加したエイドリアン・ホイゼンカさんが、集まったのは、昨年の半数だと証言している。
www.jpost.com/christianworld/article-794550
2)聖墳墓教会でのカトリックの復活祭
以下は、旧市街のクリスチャン地区にある聖墳墓教会で行われたカトリックの式典の様子。いつもなら、全く入りきれない状態になるのに、今年は、満員にすらなっていなかったという。
土産物店のジョージ・ハビブさんは、一年で最も忙しくなるはずの日が、空っぽ状態で、「コロナの時より悪い災難だ。この戦争は終わらないような気がする」と語っている。カトリックのフランシス教皇は、イースターのメッセージで、停戦と、人質の解放を呼びかけていた。
ガザ:シファ病院近くで約100人が復活祭礼拝
Times of Israelによると、イスラエル全土にいるアラブ人クリスチャンたちは、多くの人々が死と多大な困難に直面しているとして、小規模な復活祭を祝ったとのこと。
ガザでは、激戦が続くシファ病院の近くで、100人ほどのカトリック教徒が集まって、復活祭を祝ったという。電気がないので、暗闇の中での礼拝であった。以下はアルジャジーラによるシファ病院近くでの礼拝の様子。