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レバノン南部へIDF攻撃でヒズボラ高官死亡
ヒズボラとの応酬が続く北部国境。キリアットシモナでは、男性が死亡するなど、毎日ロケット弾のサイレンが鳴っている。北部について、ガラント防衛相は、イスラエル軍は、防衛から攻撃へとその姿勢を変換したと語っている。
29日朝、イスラエル軍は、レバノン南部のヒズボラ関連地点へ、ドローンによる攻撃を行った。
この時、車で、海岸沿いの都市、タイヤへ向かっていたとみられる、ヒズボラのロケット弾部隊副長官であるアリ・ナイムの暗殺が行われた。
ナイムは、数々のイスラエルへのロケット攻撃を計画し、指示していたとみられる人物。
これで10月7日以降、イスラエル軍との戦闘で死亡したヒズボラ関係者は、264人となった。(その他の市民なども含めると死者は346人)
一方、イスラエル側の死者は兵士10人と市民8人。
シリアのアレッポ近くヒズボラのロケット攻撃基地を空爆:38人死亡
同じ29日早朝には、シリア北部アレッポの空港付近への空爆も発生していた。シリア軍の情報によると、イスラエル軍によるとみられる攻撃で、少なくとも38人が死亡した。イスラエルは声明を出していない。
*アラブ系メディアでは42人以上との記事もある。
Huge #Israel airstrikes in #Aleppo earlier tonight — targeted multiple #IRGC & #Assad regime weapons depots near the airport, Al-Safira & more.
Sources claim 30+ dead. pic.twitter.com/eYpDYXZfqp
— Charles Lister (@Charles_Lister) March 29, 2024
標的となったのは、アレッポ空港に近い、ヒズボラのミサイル基地だった。このため、2時間たってもまだ爆発が続いていたという。かなりの量のロケット弾を破壊できたかもしれない。
この攻撃で、兵士(どの兵士かは不明)ら36人が死亡したと英国系人権監視団体が報告した。この中にヒズボラ5人が含まれていたもようである。
こうした攻撃は、ヒズボラとイランに対する「イスラエルに手を出すな」という強力なメッセージであるとみられている。