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寂しいエルサレム旧市街のラマダンの様子
3月10日日没からラマダンが始まった。この時点では、首相府報道官は、イスラエルは、宗教の自由を全面に出しているので、エルサレムのアルアクサモスクへの入場制限は、できるだけ避けると発表していた。ガザについては、例年と違い、戦争中なので、ラマダン中もイスラエルへの入国は認めていない。
この条件下で、ラマダン1日目にアルアクサモスクに、祈りに来ることができた人は、3万9000人であった。(アルジャジーラ)
上記以外の人々は、ダマスカス門周辺などで、モスクに向かって路上で祈りを捧げていた。
ところで、エルサレム旧市街のイスラム地区では、ラマダン期間中は通常、賑やかな装飾がほどこされ、観光客や買い物に来る人で混み合い、まさに祭り風景になる。
しかし、今年は、戦争の影響で、旅行客がいないことに加え、人々の経済も相当な打撃を受けている。旧市街のイスラム地区に、例年のような装飾はなく、例年のような賑わいもない。
以下は、路上で祈る人と、エルサレム旧市街イスラム地区の様子。
ラマダン最初の金曜日は入場制限と数千人で警備
ハマスは、イスラエルとの対決を強調し、パレスチナ人にアルアクサモスクへ行くよう、衝突を奨励するような声明を出している。
このため、ラマダン開始後の11日、COGAT(イスラエル軍のパレスチナ地域との調整機関)は、特に緊張が高まるラマダン最初の金曜は、西岸地区在住のパレスチナ人で、アルアクサモスクへ入れるのは、10歳以下の子供と、55歳以上の男性、50歳以上の女性で、COGATからの許可を得た人に限ると発表した。
警備には旧市街だけで数千人が配備される予定。