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アメリカはイスラエルの側に:ブリンケン米国務長官
12日、アメリカのブリンケン国務長官がイスラエルに到着した。ブリンケン国務長官は、自分がユダヤ人であり、家族の中には、ホロコーストサバイバーもいると述べ、「イスラエルは、単独で防衛するのではない」と改めてアメリカがイスラエルの側に立つと確約を述べた。
昨日、ネタニヤフ首相は、乳児がそのベッドで残虐に斬首されて、血まみれになっている写真を公開した。焼き殺された上、首をはねられた遺体も公開された。
イスラエルでは、数日前のバイデン大統領が、イスラエルが直面する患難をホロコーストにもたとえ、ハマスは今、地上に現れた真の悪だと述べたことについて、大きな励ましとなっている。
なお、アメリカは、自国民の人質交換のために、イランに60億ドルの資金を凍結すると言っていたが、送金はまだ実行されておらず、イランの手に60億ドルは届いていないとのこと。
NATO(北大西洋条約機構)もイスラエルの側に:ストルテンベルク事務総長
NATOは12日、加盟国の国防相会議を開催。こちらもストルテンベルク事務総長が、「イスラエルは単独ではない。」と明言。アメリカとヨーロッパがイスラエルの側に立っていると宣言した。
NATOはロシア・ウクライナ問題の中、7月にスウェーデンとフィンランドの加盟が認められ、現在32カ国となっている。
www.nato.int/cps/en/natohq/news_219309.htm
ドイツにいたってはショルツ首相が、ドイツにはホロコーストの責任があるので、選択の余地はないとして、特にイスラエルを助ける義務があると議会に説明した。
www.timesofisrael.com/citing-german-responsibility-for-israels-security-scholz-offers-military-aid/
世界各地では反ユダヤ暴力の懸念
このように、首脳陣はイスラエルよりの動きではあるが、それぞれの国の中では、親パレスチナもいる。特にアメリカでは、シナゴーグでユダヤ人たちが殺されるテロ事件も多数発生している。
ドイツやフランスにいたっては、ネオナチもがいる。今後、ガザへの攻撃が激化していけば、それぞれの国でのユダヤ人への暴力が増していく可能性が出てくる。それぞれの政府は、すでにユダヤ系の場所の警備を強化を行っている。
混乱が拡大してくれば、各国政府もどこまで今の姿勢を貫けるかは不明といえるかもしれない。
石のひとりごと:詩篇85篇の世界
アメリカとNATOは、ウクライナ問題でイランとその背後にいるロシア、中国と対立している。今のイスラエルの問題においても、同じ敵対者たちに向かい合うこととなり、これまでの構図に、戦争の色合いが増し加わってきた様相である。
これは、大枠で言うなら、同じ聖書の価値観を共有する勢力と、そうでない勢力という図式である。
ハマスのテロが、ホロコーストの再来だとユダヤ人自身に言わせるほどの異常で、悪魔的な悪行であることからも、今のイスラエルとハマスの問題は、目にみえている戦争というだけでなく、背後に大きな霊的対立が広がっていることも見えてくる。
とはいえ、欧米諸国のこの一致がとこまで続くのかはわからず、将来的には、イスラエルが孤立するという姿もあり得なくはない。
イスラエルでは、今、多くの人が詩篇85篇を読んでいる。ユダヤ教シナゴーグでは、詩篇20篇を読んで神に祈るようになっている。聖書を持っている人はぜひ参照のこと。