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イスラエル軍がガザへ大規模攻撃:イスラム聖戦指導者6人目死亡
イスラエルは、12日午後(日本時間夕刻)より、イスラム聖戦司令部への攻撃も含め、ガザ地区広範囲の一般家屋にも空爆を行っている。一般家屋に隠れた形で、イスラム聖戦の拠点があるとのこと。
これまでに、イスラエルが攻撃したイスラム聖戦関連地点は254ヶ所。(イスラエル軍発表)ガザでの死者は、少なくとも31人。負傷者は93人以上となっている。
その後、この攻撃で、イスラム聖戦の最高位レベルの指導者イヤド・アル・ハサニが死亡したとのニュースが入ってきた。イスラエルが暗殺したイスラム聖戦指導者6人目である。
حسبنا الله و نِعم الوكيل ..
قائد المجلس العسكري بالإنابة لسرايا القدس اياد الحسني "ابو انس" ينضم الى قافلة الشهداء بعد عملية اغتيال جبانة نفذتها طائرات الاحتلال .. pic.twitter.com/o2m5EXiqRt— Abd K (@Aboudy_K) May 12, 2023
反撃でエルサレム方面にもロケット弾:迎撃ミサイルが撃墜
これに対し、イスラム聖戦からもロケット弾の雨がイスラエル南部スデロット、エシュコル地方を中心に、一部は、エルサレム方面、ベイトシェメシュや、エルサレム南部の西岸地区方面にまで向けて発射された。
エルサレムが攻撃対象にされるのは、初めてであった。
エルサレムに向けて発射された2発は、1発はアイアンドームが、1発は新型中距離迎撃ミサイル、使用は2回目となるダビデの投げ縄(David Sling)が撃墜した。
以下はダビデの投げ縄などの動き
しかし、1発は、エルサレムの南、ベツレヘムとヘブロンの間にある西岸地区内部に位置する入植地のベイト・アインに着弾した。空き地であったので、被害はなかった。
エシュコル地方、スデロットなどガザ周辺にもロケット弾が来たが、迎撃ミサイルの活躍で、軽度の損傷を与えた程度である。
イスラエル軍の発表によると、9日に始まったこの攻撃の応酬で、ガザから発射されたロケット弾は、計987発。このうち、181発はガザ領内に着弾。迎撃したのは、296発で、撃墜率は91%。あとは、空き地などに落ちたということである。
攻撃を受けているのは、多くはガザ周辺のイスラエル南部だが、テルアビブやエルサレム方面にまで拡大しつつある。これまでに、死者が1人出たものの、ロケット弾そのものによる負傷者はなく、物的被害も、以下のところ、限局されている。
しかし、イスラエル軍は、今後、ハマスが腰を上げるのではないかと警戒しているとのこと。
www.timesofisrael.com/israel-walks-away-from-ceasefire-talks-as-rockets-begin-flying-again/
来週18日のエルサレム統一記念日まで続くか
エルサレムでは、来週19日に、エルサレム統一記念日を迎える。その前日18日の夕方には、右派系若者たちの大群衆が、イスラエルの旗を振りながら、エルサレム旧市街のイスラム地区を通って、嘆きの壁まで、よろこびいさんで行進する。
強硬右派政権はすでに、今年もを決行すると発表し、ハマスがこれを攻撃することを匂わせることを言っていると報じられていた。
今、イスラエルとすでに戦闘に入っているイスラム聖戦も、この日までも攻撃は続けると言っている。皮肉にも、日本でG7国際会議が始まっているころである。
石のひとりごと
イスラエルは執念のごとくにイスラム聖戦指導者を暗殺し、ロケット弾発射地をたたいている。
イスラム聖戦を、徹底的にたたくことで、他のハマスやヒズボラ、イランにも抑止を狙っているとも言われているが、ロケット弾発射地をいくらたたいても、ロケット弾は発射され続けている。
イスラム聖戦は、もう1000発近いロケット弾を発射しているのだが、いったいどのぐらいの武器在庫が残っているのかと思わされるほどだ。それはイスラエルの迎撃ミサイルもまた同じである。
今後もしハマスが出て来れば、イスラエルはカバーしきれるのだろうか。今の状況では、同盟国アメリカが、どのぐらい助けてくれるのかは、明らかではない。
これほどのロケット弾とその弾薬があるなら、将来のためにも、たたいてしまう必要はあるのだろうが、逆にイスラエルを窮地へおいやっている可能性はないのか。。。ネタニヤフ首相の考えを主が常に導いてくださるように。