エルサレムのヤド・ヴァシェムでホロコースト記念式典が行われた日、サバイバー計21人が、ウクライナから避難していたモルドバから、イスラエルに到着した。12人は、IFCJ(国際クリスチャン・ユダヤ人フェローシップ)の飛行機でイスラエルに到着。
9人は、ZAKA(イスラエルの救急支援隊)の特別医療救助機(サバイバーでないが医療ケアを必要としている12人も含む)で夜に到着した。そのうちの一人、ニネル・ジリンスカさん(88)は、イスラエルへ出発前に、「この年でまさかまた爆弾の音を聞くとは思わなかった。」と語っていたとのこと。
医療救助機がイスラエルに到着するのはこれで4機目となる。到着した人々で最高齢は99歳のリャバーヤさんで、73歳の娘と一緒だった。リャバーヤさんは、ハルキウに住んでいたが、医療的な課題もあり、近隣の人々のように地下に逃げ込むことができず、そのまま10日間、アパートにいたという。リャバーヤさんも、まさか100歳近くになって、またこんな目にあうとはと語っている。
医療特別機で到着した人々は、待っていた救急車で、病院等へ搬送されていった。
<石のひとりごと>
100歳近い人、またそのまま救急車で病院に搬送しなければならないような人々を、はたして日本の政府は、日本まで救出してきてくれるだろうか。ギリシャ思考の日本では、若い人なら助けるが高齢者はもういいとか言われそうな気がする。
あとが短い人より、先がある若者をといった計算はせず、どの命も大切する。ホロコーストを通った人の命は特に大事にするというのがイスラエルである。それで文句を言う人はいない。創造主を知っている人々であればこその価値観ではないだろうか。