プリム2022:ウクライナを覚えてエステルの断食を呼びかけ 2022.3.17

18世紀、迫害の下にいたイタリアのユダヤ人が使っていたメギラ(エステル記) イスラエル博物館

イスラエル、また世界のユダヤ人は、16日日没から17日にかけて、プリムを祝っている。エステル記を読み、ユダヤ人の王妃エステルを通して、神がペルシャによる虐殺から、どんでんがえしで、ユダヤ人を助けたことを覚える例祭である。

毎年、イスラエル抹殺を公言するイランが覚えられたりするが、今年は、ウクライナ危機の真っ最中である。

プリムでは、エステルが、ペルシャの王の前に出る前に、ユダヤ人たちに断食を呼びかけたことを記念して、ユダヤ人たちは今も断食を行うが、ベルリンのラビ・ホロビッツは、今年は、この断食をウクライナのゼレンスキー大統領(ユダヤ人)を覚えての断食にしようと呼びかけた。

welcome.hillel.org/fastforukraine/

こうした呼びかけをしたユダヤ人団体は他にもあるとのこと。

www.jpost.com/judaism/article-701305

なお、一夜明けた今日、17日には、エルサレムでも仮装して町に出て祝うイベントが多数計画されている。

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。